謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の爆裂天使の感想。
サブタイトル §
最終話 天使、爆裂!
あらすじ §
セイはラプトの軍門に下ったバーレンのためではなく自分のために戦うことを決意します。
セイはエイミーに連絡を取り、ジョーを捜させます。
ジョーとエイミーは海岸に打ち上げられていました。
マイクロビーコンを取り付けられていたジョーは刺客に襲撃されます。
そこに、鷹とレオが助けに入ります。
セイが一人でラプトに行ったことを知ると、ジョーは自分もラプトに行くことを決意します。行くなというメグを気絶させ、ジョーは仲間と出発します。
戦いながらジョー達はラプトを目指します。
バーレンのセイとして、セイはラプト建物内に入ります。
そして、セイはバーレンのラスボス(実は人間ではなかった)を射殺し、その場にたどり着いたジョーは、セイが指さす奇怪な装置を破壊して決着を付けます。
ラプトの廃墟にやってきたメグは、そこにジョーはいないことを知ります。そして、メグはジョーのように戦う女になります。
感想 §
ついに、オタクを喜ばせようという精神が希薄な、好ましくも挑発的作品も最終回です。途中では、かなりハラハラしました。今回では決着が付かないのではないかと。あるいは不完全燃焼で終わるのではないかと。
しかし、それは杞憂でした。豪華サービス精神満点の最終戦闘のシーンは見応えがあり、そのままラスボスを倒すシーンまで一気に見せられ、満足させてもらえました。見事なものです。
そして、今回は見どころが多いですね。
町中で虐殺が繰り広げられる東京。なんと刺激的。
全裸で格闘するジョーは、エロい感じではなく、むしろ格好良くも美しい感じですね。
セイを死なせるわけにいかないというジョーの台詞。ある意味、ジョーがセイを戦友として認識している雰囲気が出ていますね。そして、自分の存在意義をこの戦いに見いだしたジョーは、メグと訣別します。けしてメグを嫌いになったわけではありませんが、それまでジョーの存在意義であったメグと別れる時が来たわけです。なかなか泣かせる別れですね。そして、それによって自立して戦う女になるメグもちょっと驚きですが、前向きの希望に満ちた結末ですね。オープニングの最初のシーンそのものをメグと赤いサイボットで再現する意外性。
映像的には、トレーラーのシーンの素晴らしさが素晴らしいですね。特に火だるまになって走るところ。銃弾で真っ白になるガラスの描写もいい。そして、オープニングの高速道を車両を蹴散らしながら走るトレーラーは、このシーンだったのですね。
今回の一言 §
ジョーとメグの二人の関係を見ながら強く感じたのは、本当のレズ話には、男が入り込む余地など無い、と言うことです。つまりは男性視聴者も、この世界からははじき飛ばされ、誰に感情移入して見れば良いか迷いが生じる可能性が生まれてしまうわけです。
もちろん、この愛すべき二人を見守る立場にすんなり立てる視聴者なら問題はありませんが。
1つだけ救いなのは、ここに救世主のように登場する鷹でしょう。鷹は、男性の目を意識するキャラクターであり、そこに男性視聴者の気持ちを入れる余地を生じさせます。鷹は私も好きなキャラですが、彼女の存在がこの爆裂天使という作品のムードをかなりソフトにしている感じも受けます。
爆裂天使が愛すべき作品であるという意味とは別の意味で、鷹は凄く好きですね。
