謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のF-ZEROの感想。
サブタイトル §
最終回「ファルコン伝説!!」
あらすじ §
ファルコンとリュウは、ブラックシャドーの本拠に乗り込みます。
ジョディ達は、サムライゴローの助けを借りて後を追います。
リュウとブラックシャドーは対決します。
ファルコンは、ハルカを救出し、元の姿に戻します。そして、それをジョディに託します。
ファルコンは、ダークマターリアクターの回転を止めます。しかし、リアクターマイト1個では力が足りません。そこで、リアクターマイト2個装備のリュウのマシンでやれと言います。その間、ファルコンはブラックシャドーを抑えています。ダークマターリアクター内のゾーダに励まされ、リュウはダークマターリアクターに過負荷を与え、破壊することに成功します。
爆発の中、ファルコンとブラックシャドーは殴り合います。
ファルコンは生還せず、仮面だけが残ります。
リュウはハルカに指輪を渡し、抱き合ってキスをします。
リュウはファルコンを襲名し、立派な青年に成長したクランクがドラゴンバードを走らせてレースに出場します。
感想 §
オープニングは歌無し。次回予告もバート先生のコーナーもないのだから時間にゆとりがあるはずですが、それでもオープニングは無しですね。その分、中身が濃いですね。
ブラックシャドーの部下達の、戦いたくないみんなの本音の数々。このあたりの人間味が1つの魅力ですね。
ゾーダから気合いが足りないと言われるリュウ。しかも、ゾーダはしっかりとその後のレースにも出続けているし。ある意味で、彼は自らを作り出したブラックシャドーを乗り越えて生きていると言えますね。彼は良いキャラです。
回転と回転。リアクターマイトが回転し、更に車体も回転していく二重の回転。1つのビジュアル強調表現ですね。
伏線無用の必殺技、ファルコンパンチで全てに決着を付けるファルコン。ここまでF-ZEROマシンで戦ってきたにもかかわらず、ここに来て「拳で殴る」とは。これで終わりだ!という雰囲気がひしひしと伝わってきて良いシーンです。
150年前と同じ場所で待つハルカ。これによって、始めてこの話はハッピーエンドを迎えることができましたね。
しかし、それだけで話は終わりません。次は、リュウの跡継ぎとなったクランクの時代の始まりですね。
それはておき、田中本部長の情けない魅力は今回も楽しめましたね。特に、最初のシーンで、自分がいるから大丈夫と胸を張っているのに不安げな表情で見られるところが最高です。
ところで、最後に"To be continued?"と出ましたが、続くのでしょうか? 確かにゾーダを始め、個性豊かなキャラクター達は、まだまだ活躍の余地がありそうですね。特にクランクを中心に高機動小隊の面々やゾーダ達が絡めば、面白い話はできそうです。特にスーパーアローの活躍はもうちょっと見たかった気がします。
今回の名台詞 §
サムライゴローの「決まりすぎで照れちまう」も良いのですが。
それよりも、グッと来たのはあまりに自信たっぷりにリュウを誘うブラックシャドーのこの台詞!
「私に会いたければ、この道をまっすぐ来い」
この素晴らしい自信。ああそれなのに、まさか負けてしまうとは。
シリーズ全体を通して §
最終回なので、過去を振り返ってみると。
既に書きましたが、ちょっと時代錯誤なセンスだというのが第1印象でした。
しかし、そのセンスはけして嫌なものではなく、むしろ大好きな感激すべきものだと感じられました。
そして、意外にもF-ZERO人気が高いことから考えれば、このセンスは時代錯誤なのではなく、時代の先取り、あるいは新時代を切り開く最先端のセンスと評すべきかもしれません。個性が乏しく記号で分類された美少女を並べてアニメを作ってる時代はもう終わり……、これからはゾーダやブラックシャドーのような変態男どもが先導する時代になった……のなら嬉しいけれど、そんな感じでもないですね。もしかしたら模倣者も生まず、F-ZEROの前にF-ZEROなく、F-ZEROの後にF-ZEROはない、と言うことになるのかもしれません。