謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のケロロ軍曹の感想。
サブタイトル §
第39話
「ケロロ クリスマス大作戦 であります」
「ケロロ 仕事納めの大掃除 であります」
あらすじ「ケロロ クリスマス大作戦 であります」 §
ケロロはクリスマスに乗じて地球侵略する計画を立てます。
しかし、本音はガンプラの獲得にありました。
小隊の他のメンバーはそれぞれの理由で作戦に不参加となります。
一人では侵略を実行できないケロロは、サンタクロースにガンプラをプレゼントしてもらおうと考えます。
そして、コゴローのバイトを手伝って子供にクリスマスケーキを配達して夢を与えます。
日向家ではクリスマスパーティーをしていますが、ケロロは帰ってきません。
パーティーが終わってから帰ったケロロは疲労で泥のように眠ってしまいます。
すると、サンタがケロロにもプレセントをくれました。
あらすじ「ケロロ 仕事納めの大掃除 であります」 §
日向家は大晦日の日に大掃除となります。
ケロロ軍曹は、強行お掃除型ケロロ軍曹KRR-G06・Zとなって現場総指揮を取ります。
そして、間違ったお掃除を見つけるミツケールくんという道具を使って、正しい掃除を指導してまわります。
そして、一同は年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞いて、年を越します。
感想 §
前半も後半も、良い話ですね。
前半は、地球侵略の話だったはずが、サンタを信じる純情な話に変わっていくのが良いですね。しかも、子供達のために無償奉仕して泥のように眠ってしまうケロロに、本当のプレゼントが届きます。そこが優しさと愛のある良い結末です。人の純粋な良き心を信じられる素晴らしい内容です。
後半は、ケロロ軍曹がまさに鬼軍曹となって掃除を仕切る話ですが、いつもは夏美に勝てないケロロが、今回に限っては夏美にすら圧倒的な優位に立っているのが面白いですね。まあ最後は夏美のいる風呂場に入り込んで殴り飛ばされてましたが。それにしても、日向一家が、一家と居候を合わせて、妙にしっくりとまとまっていたのが面白いですね。大掃除だけでなく、その後、年越しそばを食べ、テレビを見ながら除夜の鐘を聞くというところまで。本来家族ではなかったものが集まって1つの家族になるという話は、「ハウルの動く城」とも共通する部分があるかもしれませんが、これはとても素晴らしいものですね。
更に感想 §
パーティーでアキと乾杯しているクルル。さりげなく、やることはしっかりやってますね。それにしても、クルルは年増趣味ですか。いや、アキさんは最高に素敵だから、人を見る目はあると思います。クルルがただのマッド・サイエンティストではなく人間的な面もある存在として描かれているのは、とても良いところですね。
それから、深夜、雪を降らせるサブローの描写も興味深いですね。本当なら、それだけで盛り上がる見せ場にできると思うのに、とてもあっさりと描いています。その、あっさり加減が、サブローという人物の不思議さを感じさせると共に、とても品があって良いと思います。しかも、本物のサンタまで目撃してしまうし。
それはさておき、無駄なところで3D映像を使う愉悦。今回は現場総指揮「ケロロ軍曹」の文字が3Dの映像で作られていましたね。
もう1つ、冬樹に本を捨てろと説得していながらガンプラは捨てないケロロ軍曹。このケロロの正直な態度が人間くさくて共感できますね。
今回の名台詞 §
モア「星ごと片づけるのは慣れてるんですけど。っていうか表裏一体?」
この場合、壊すのも片づけるのも同じようなことですね。
感想 裏モード §
裏のアニメ感想家(クックック)、裏トーノZEROのよい子が知らなくても良いアニメ感想行ってみよう!
といっても、あまりマニアックなネタは見つけられなかったんだけどな。クックック。
強いて言えば、よい子のみんなが分からないかもしれないのが、ケロロがそばを食いながら「おやじ、今何時(なんどき)だい」といった台詞。
これは、落語の時そば (時うどん)という奴だな。そばを食って、代金を数えている途中で店主に時間を聞くことで代金の数を誤魔化す、という便利なテクニックを扱った内容だぜ。ドラえもんの秘密道具みたいに便利だな。でも、使い方を正しく理解しないと、しっぺ返しを食って余計に払わされる危険もあったりするんだな。秘密道具を正しく使いこなせずに最後は必ずしっぺ返しを食うのび太のような結末だな。クックック。
しかし問題はどうしてケロロがそんな台詞を口にしたのかだな。
もちろん、代金を誤魔化そうとして言った訳じゃないぜ。こいつらは、既にそういう関係じゃないんだからな。
「今何時(なんどき)だい」というのは、時刻の質問だな。そして、江戸時代は、鐘を突いて時刻を知らせるシステムを使っていたわけだな。そう、ここまで書けばよい子のみんなは分かるよな。「今何時(なんどき)だい」という台詞の直後に、除夜の「鐘」の音が入るわけだ。つまり、「そば」と「鐘」をスムーズにつないでいく台詞として、「おやじ、今何時(なんどき)だい」とケロロに言わせたわけだな。この台詞は、「そば」と「鐘」の両方を連想させるニュアンスを含んでいるからな。
なんとまあ洒落た奥深い演出をしてくれるじゃないか。実に質が高くて嬉しいぜ。クックック。
もっとも、オレもその質の高さに気付かないで見過ごしそうになっていたんだがな。よい子のために解説を書いてやろうと思って分析したら見つけ出せたんだぜ。やはり感想文はじっくり書いてみるものだぜ。それによって、新しい作品の価値や魅力に気付くということもあるもんだ。クックック。