2005年01月02日
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映画「光のピラミッド」は、映画としての筋も通った、果てしなく盛り上がる大傑作!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の遊戯王の感想。

タイトル §

映画「遊戯王デュエルモンスターズ~光のピラミッド」

(テレビ放映)

作品の補足 §

 米国で上映されることを意図した劇場版映画「遊戯王」……らしいです。日本では劇場公開されておらず、今日のテレビ放映が一般の日本人の目に触れる初めてのチャンスであるようです。

 また1999年春の東映アニメフェアで上映された映画「遊戯王」とは全くの別物として2004年に製作されたもののようです。ちなみに、1999年春の東映アニメフェアは、一部で極めて高い注目度を持つ細田守の監督デビュー作となる「デジモンアドベンチャー」と、リメイクのドクタースランプの劇場版「ドクタースランプ アラレのびっくりバーン」が同時上映だったようです。(残念ながら見ていません)

あらすじ §

 武藤遊戯は、千年パズルを完成させ、友達が欲しいと願います。

 エジプトの墓所で眠っていたアヌビスが復活します。

 そして、年月が流れ、遊戯はデュエルキングの称号を手にしています。

 海馬は、3枚の神のカードを持つ遊戯を倒すべく、ペガサスのところに最強のカードを求めていきます。

 ペガサスとのデュエルに勝利した海馬は、「ブルーアイズ シャイニング ドラゴン」と「光のピラミッド」の2枚を手に入れますが、ペガサスが作ったものは「ブルーアイズ シャイニング ドラゴン」だけでした。

 アヌビスは、闇の王、遊戯と、光の王、海馬を戦わせ、そして光の王が勝利した時に自らが光の王を滅ぼして破壊の王となるという計画を立てます。

 アヌビスに支配された海馬は、それと自覚しないまま、遊戯とのデュエルを始めます。

 アヌビスの将来像のビジョンを既に見ていた遊戯と名も無きファラオは、このデュエルに自分が勝利することで、アヌビスの野望を阻止しなければならないと考えます。

 しかし、光のピラミッドが発動すると、遊戯、本田、城之内の魂は迷宮世界に閉じこめられてしまいます。更に杏子も自らその世界に飛び込みます。

 名も無きファラオと海馬の激しいデュエルが続きます。

 海馬は自分を操ろうとする者の存在に気付き、自ら「光のピラミッド」を破壊しようとします。しかし、それは破壊できません。

 海馬に取って代わってアヌビスが名も無きファラオとのデュエルを続けます。

 遊戯らが迷宮世界で「光のピラミッド」の力を弱めたことで、名も無きファラオはこれの破壊に成功します。

 アヌビスは倒されたかに見えましたが復活して戦いを挑みます。

 海馬の助力を得た名も無きファラオはこれを倒します。

 城之内、本田、杏子、名も無きファラオらを得て、友達が欲しいという遊戯の願いは叶っていました。

感想・全体として §

 これは凄い内容ですね。

 並の映画を遙かに超えていると思います。

 これでもか、というぐらいに盛り上がりが拡大していく壮絶さ。

 しかも、ブルーアイズ シャイニング ドラゴンのような切り札が、繰り返し思わぬところで登場して、単なる「強さのインフレ」状態に陥っていません。

 そして、ここが最も重要ですが、それだけの内容を叩き込んでいながら、映画としてきっちり筋が通っている点が極めて優れていると思います。つまり、友情というキーワードが作品を貫く1本の柱となっているということです。最初に千年パズルを完成させた遊戯が願うのが友達。そして、最大の障害を乗り越える力となるのも友情。そして、最後に、友情が得られたことを再確認することでドラマが終わります。

感想・構成の上手さと海馬の魅力 §

 この映画は、いきなり愕然とする展開でスタートします。

 千年パズルの完成というシーンからいきなり時間が飛んで、遊戯は3枚の神のカードを持つ最強のデュエリストとなっています。しかも、攻撃力無限大などという、常識的に勝てるはずもない力を誇示しています。この時点で、遊戯を主人公とするドラマは破綻しています。あまりに強すぎる遊戯を、観客が応援できるはずもありません。

 ところが実に上手いことに、この映画の序盤は海馬を主人公として展開します。遊戯に勝つために、より強い力を求める海馬。この段階で、むしろ観客は遊戯よりも海馬を応援できます。そして、彼が神を超えるカードを手に入れた時点で、遊戯の強さの絶対性がゆらぎます。ここで初めて、観客は心情的に遊戯を応援できる立場に立てます。

 この後の展開で問題になるのは、アヌビスに支配された海馬は、既に悪役であり、観客が応援できる対象ではないことです。序盤では確かに観客が応援する対象であったはずの海馬が変質してしまっているのです。この点で、大きなわだかまりが、観客の心に残る可能性があり得ます。

 しかし、何と上手いことか。自ら「光のピラミッド」を破壊したり、自分の切り札である ブルーアイズ シャイニング ドラゴンに遊技に使わせるなど、悪の支配を超克して見せます。これによって、「海馬、おまえはやっぱり凄い奴だ!」と観客に思わせ、溜め込んだわだかまりを解放させることができます。

 実に上手い構成であると同時に、海馬にも遊戯に匹敵する魅力を与えることに成功しています。

感想・無国籍性? §

 米国を意図したためか、ちょっとバタ臭い印象もありますね。

 しかし、テレビ版との整合性のためか、大きな逸脱は無いようです。

 とはいえ、小さな雰囲気の相違は興味深いですね。

感想・音楽 §

 音楽もやはり良いですね!

 エンディングに短く流れた英語主題歌(?)も格好良いですね。

感想・博物館に逃げ込む §

 日常のドラマが、挑戦者に追われて博物館に逃げ込むことで非日常のドラマにつながっていく展開は上手いと思いました。

感想・近年では珍しいメカの発進シーン §

 無駄に時間をかけて盛り上げるブルーアイズジェットの発進シーン。

 好きですよ、こういうのは。

感想・ブラック マジシャン ガール最高 §

 ほんの一瞬だけ出てきて、生け贄にされてしまうブラック マジシャン ガール。しかし、その登場シーンは、まさに最も人気ある女性カードにふさわしい盛り上がりと魅力。ここだけリピートして見ても良いぐらいですね。

 その他、お注射天使リリーであるとか、トゥーンのブラック マジシャン ガールであるとか、ブラック マジシャン ガールの進化形のような強力な女性マジシャンであるとか、いろいろなキャラが出てきます。それらが無理なく作品の中に収まっているのは上手いと思います。

感想・杏子もいいぞ! §

 最初のうちはあまり見せ場のない杏子も、ピラミッドの目に飛び込むシーンでは最高に盛り上がりますね。むしろ、序盤は派手な杏子の見せ場を作らないことによって、このシーンの印象が深くなっている感じがします。上手い構成です。

感想・海馬の本心 §

 最後まで、闇の力を信じないという海馬。

 しかし、本当にそれが実在しないと信じているなら、海馬の終盤の行動はあり得ません。やはり、口先だけ信じないと言っているだけで、何か超越的なものの存在は認めているのだと思います。

 むしろ、たとえ心が認めても、そんなものは認めないという自分のポリシーを頑なに貫く海馬の態度が、彼の魅力というべきでしょうね。

今回の名台詞 §

ペガサス「心なき力は悲劇を生みます」

 つまり、心ある海馬であればこそ、悲劇を阻止することができたということですね。

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09月
29日
最終回にあたって(海馬のごとく自信たっぷりに)断言しよう、この作品を愛していたと!
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