ACE COMBAT X最大の難敵はボタン配置だ……ということで、いろいろ試行錯誤してみました。
その結果以下の結論に到達しました。
標準設定から十時ボタンとアナログパッドの役割を交換したもの(Control: Reverse)が最善
あくまで個人的な考えで、かつ、最終確定ではないという留保を付けつつ……ではありますが。
この設定が最善と考える理由を以下に述べます。
問題のポイントは2つに絞られる §
問題のポイントは2つに絞られます。この2つを解決することで、自動的におおまかなボタン配置が決まります。
第1の問題は、「無理のない同時押し」です。同時に押される可能性のあるボタンは、無理なく同時に押すことができねばなりません。ここでは、何と何が同時に押される可能性があるのかが重要です。
第2の問題は、押しにくいアナログパッドをどのようにリカバーするかです。
「同時押し」の可能性がある操作とは? §
まず、ボタンを以下の4種類に分類してみました。
- 舵操作 (ピッチ、ロール、ヨー)
- 発射 (通常ミサイル/特殊兵装/機銃)
- 加減速 (アクセル/ブレーキ)
- その他 (敵の選択変更, レーダー/MAP切り替え, 武装切り替え)
ここで、「発射」と「その他」は同時に行う可能性はほとんどありません。
しかし、それ以外はどれも同時に行われる可能性があり得ます。たとえば、旋回中にミサイル発射であるとか、最大減速しつつ旋回するといった操作ですね。
ワーストケースでは、最大減速で旋回しつつミサイル発射……という三重同時押しがあり得ます。
アナログパッド対策 §
アナログパッドの問題は以下の通りです。
- 位置が悪く押しにくい
- 可動範囲が狭く、どの方向に押しているのか角度が直感的に分かりにくい
- それにより、角度が微妙にずれがちであり、機体の向きが意図した方向からずれがちである
この問題に対処する方法としては、既に「90度ロールが正確に決まらない! 機体を思い通りにコントロールできない意外な理由と対策とは!?」で、十時ボタンとアナログパッドの役割交換というアイデアを出しています。
これは実際に飛んで良いアイデアだと実感しているので、とりあえず採用という方針で行きます。
L/Rへのヨー割り当て案が否決される理由 §
PSPの操作は、右親指、左親指、右人差し指、左人差し指の4本で行うのが基本と考えられます。便宜上、人差し指は2本でワンセットとして扱いましょう。
このとき、各指の守備範囲は以下の通りです。
- 右親指→○×△□, START, SELECT
- 左親指→十時ボタン、アナログパッド
- 人差し指→L/R
この3つを、「舵操作」、「(発射+その他)」、「加減速」の3つに割り当てねばなりません。
このとき、舵操作はピッチ、ロール、ヨーの3つの操作が存在するため、少なくとも6ボタン以上を操作できる指を割り当てねばなりません。この制約により、ヨーをL/Rに割り当てることは好ましい選択とは言えなくなります。
また、舵操作は操作性が問題になるため、STARTやSELECTに割り当てることは好ましくありません。ということは、必然的に「左親指」に割り当てる以外の選択肢がありません。
同様に、(発射+その他)はボタン数の関係から右親指に割り当てるしかありません。
人差し指は残された加減速に割り当てることになります。
□ボタンは武装選択かレーダー/MAP切り替えか §
ACE COMBAT 5/ZEROでは、素早い兵装選択ができない制約の問題から□ボタンをレーダー/MAP切り替えではなく武装選択に使うという選択肢があります。
もし、これだけが理由であれば、情報重視派のプレイヤーは□ボタンをレーダー/MAP切り替えに設定して飛ぶ価値があるように見えます。
しかし、実はそうではありません。ACE COMBAT Xのレーダー/MAP切り替えは、5やZEROと違って、押すごとにモードが切り替わる方式で、マップを見るために押し続ける必要がありません。押し続ける必要がなければ、押しやすいボタンに割り当てる必要もありません。もちろん、素早い武装選択にはメリットもあるので、□ボタンは武装選択に使う方がベターという結論になります。
結論 §
結局、以下の設定がベストであるという結論になりました。
- Control Type: Normal
- Control Scheme: Type-A
- Pitch / Trim: Normal (あるいはお好みで)
- Control: Reverse
ちなみに、初期状態から変更を必要とするのは、最後のControl: Reverseだけです。
ほぼ全てのボタンを入れ替える設定まで試しましたが、最終的に落ち着いたのが標準設定から1つしか変更していない状態だったとは……。
皮肉な結論ですが、開発者達はよく考えてボタンをアサインしていることが良く分かりますね。