またトピックを見つけてしまいました。
こういう読み方ができるコミックスはお得ですね。
173時間目に見るシンメトリー構造 §
修行明けに明日菜を迎えに行ったエヴァのシーンです。
- 「なぜあきらめなかった」とエヴァに言われ、明日菜は意外な言葉を聞いたという表情になる
- ページが変わる
- 明日菜はエヴァの指摘を否定してみせる
- だが、すぐに否定をひっくり返して肯定してみせる
その後、すぐに以下のようなやり取りがあります。
- 「エヴァは嫌いではない」と明日菜に言われ、エヴァは意外な言葉を聞いたという表情になる
- ページが変わる
- エヴァは親しく振る舞う明日菜を拒絶してみせる
- だが、すぐに拒絶をひっくり返して受け入れる
つまり、ページの境界をまたぐ位置も含め、完全に同じパターンが繰り返されています。
意識的に作られたシンメトリー構造なのでしょう。
それが何を意味しているのかというと? §
エヴァと明日菜の立場は本質的に対等であり、似たもの同士であることが示されたのでしょう。
見た目の上では、圧倒的にエヴァが優位に見えますが、実際はそうではない……ということです。明日菜が記憶を取り戻してしまえば。おそらく両者は完全に対等であり、その上、同じような立場です。