魔法先生ネギま! 20
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.8
紀伊國屋書店


B015170Q8C
Amazon.co.jp


UQ HOLDER! vol.7
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.6
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.5
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.4
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.3
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.2
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.1
紀伊國屋書店

2007年10月21日
川俣晶の縁側過去形 本の虫ネギま!を読むtotal 4063 count

アーニャ・ネカネ論・作品を崩壊させかねない危険なキャラと20巻における見事な扱い

Written By: 川俣 晶連絡先

 前から思っていた問題を、20巻では見事に処理していたので、その点について簡単に書いておきます。

ネギとクラスメートの関係 §

 クラスメートの少女達の複数がネギに好意を持っています。

 しかし、以下の2つの理由により、そのことが決定的な問題とはなっていません。

  • 複数の者達がネギを好きだという事実を相互に知っているため、誰も深入りできない
  • ネギ自身にまだ恋愛意識がない

 たいへん微妙な均衡状態が維持されていると言えます。

アーニャとネカネの特異性 §

 アーニャは幼なじみ、ネカネは姉というネギに対して特別な立場を持っています。それは、ネギに対して、いくらでも好きなだけ距離を短くできることを意味します。

 特に、姉弟という禁忌による制約を持たないアーニャにおいて、その傾向は顕著です。

均衡の崩壊 §

 この状況下で、ネギの世界にアーニャやネカネが入り込んでくることは、均衡の崩壊というリスクをもたらします。崩壊した均衡は、最終的にアーニャの心が傷つくという形でしか決着しようがないでしょう。アーニャは良い娘であるがゆえに、そのような結末は気持ちの良いものにはならないでしょう。

 それだけではなく、ネカネはクラスメートの中のお姉さんキャラ、アーニャは子供キャラと、キャラがかぶるリスクも持ちます。

 たとえキャラがかぶらなくても、ただでさえ人数が多すぎて把握しきれない女の子達の数が増えることになり、読者の意識が破綻しかねないリスクがあります。

崩壊の事例 §

 アニメの「ネギま!?」は、実際にアーニャとネカネを深くストーリーに関わらせてしまったために、作品世界が実質的に崩壊していたという感があります。つまり、これはアーニャとネカネの扱いに失敗した事例として評価するか、あるいは、作品世界を崩壊させるがゆえに(特にアーニャに対して)、崩壊をもたらす悪としての役割しか背負うことができなかった……と見ることができるような気がします。

20巻における崩壊の回避 §

 崩壊に対する懸念は、19巻の最後にアーニャが登場した時点で感じました。

 しかし、20巻を読み始めてすぐに、それが杞憂であることが分かりました。

 ここでアーニャは「パンツを見せながら全力で跳び蹴りする女の子」というキャラを与えられて登場します。

 これは、アーニャとネギの関係が、アーニャにとって深刻な心の問題ではなく、子供っぽい勝ち負けの問題であることを示します。(そのあとの背丈の問題も、同じ傾向を示唆します)

 つまり、これは恋愛というよりも、恋愛未満の恋愛ごっこに近い感覚と見ることができます。

 真剣に悩んでいるクラスメート達とは立場が違います。

 恋愛の担い手という立場を持たなくなったアーニャは、それとは別に、日本とイギリスをつなぐ「ブリッジ」という立場を与えられます。ネギ達と読者達は、イギリスの空気を盛大に引き連れてやって来たアーニャというキャラを通して、徐々にネギ達が向かうイギリスに馴染まされていきます。そして、イギリスに行くということが何を意味するのかを、アーニャは身体で示しています。

 更にもう1つ。アーニャとクラスメート達は、それぞれ自分が踏み込めない「敬意を払うべき領域」を互いに持つことを確認しています。アーニャにとってのそれは石にされた村人達であり、クラスメート達にとってのそれはエヴァによる修行によって得た力と絆です。

 これにより、アーニャとクラスメート達は、ライバルではあるが互いに敬意を払うべき良好な関係を築き上げることができたわけです。

 「恋愛未満」「別の役割」「敬意を払う良好な関係」という条件を積み重ねることで、崩壊は綺麗に回避されています。

 ちなみに、ネカネに関してはストーリーの前面に一切出てこないという形で崩壊を回避しています。

 実に見事な作品構成です。

Facebook

UQ HOLDER

キーワード【 川俣晶の縁側過去形 本の虫ネギま!を読む
【ネギま!を読む】の次のコンテンツ
2007年
10月
28日
18巻166時間目・アーティファクトを使う美空とそれを超えるアキラ
3days 0 count
total 2533 count
【ネギま!を読む】の前のコンテンツ
2007年
10月
20日
コミックス ネギま! 10巻まで一気読み計画・いよいよ発動
3days 0 count
total 2251 count

このサイト内の関連コンテンツ リスト

2007年
10月
17日
川俣晶の縁側過去形 本の虫入手編
魔法先生ネギま! 20 赤松健 講談社
3days 0 count
total 1878 count


魔法先生ネギま! 20
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.8
紀伊國屋書店


B015170Q8C
Amazon.co.jp


UQ HOLDER! vol.7
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.6
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.5
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.4
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.3
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.2
紀伊國屋書店


UQ HOLDER! vol.1
紀伊國屋書店

このコンテンツを書いた川俣 晶へメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、川俣 晶に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に川俣 晶へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に川俣 晶よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

https://mag.autumn.org/tb.aspx/20071021201215
サイトの表紙【ネギま!を読む】の表紙【ネギま!を読む】のコンテンツ全リスト 【ネギま!を読む】の入手全リスト 【ネギま!を読む】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: 川俣 晶連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.