子供の頃のトラウマの1つは、「折ると光る棒」にあります。
子供の頃、父がこれを1本持って帰ってきました。
おそらく当時はまだ高価で珍しいものだったはずです。
パッケージには「非常用」として使う照明というニュアンスの説明が付いていたと思います。パッケージそのものも割と立派な紙箱で、背面には両面テープが付いていて壁に貼り付けるようになっていました。壁に貼り付けて非常時に使え、というサービスです。
そういうわけで、壁に貼り付けて毎日見ていたわけですが、はたしてどのように光るのかさっぱり分かりません。類似物も身近にないのです。かといって、点灯させて試すことは出来ません。折ればそのまま化学反応が進行して光り続け、数時間後には消えてしまうのです。懐中電灯と違って、点灯テストを行った後でスイッチを切ることはできないのです。しかも、現物はこれ1本しか無く、売っている店も知りません。お金を出して買うという選択肢すら無かったのです。
しかし、ここで単なる興味で消費してしまうのは惜しいものです。火も電気も使わない冷たい照明は、災害発生時には非常に魅力的です。子供にとって、火を扱うろうそくはやはり怖さを伴うものです。特に真っ暗な中でマッチを使ってろうそくに点灯するのは、やはり避けたい行為です。だから、たった1本の棒はできれば有事まで置いておきたかったのです。
ところが、そのような「有事の備え」として考えれば、それがどのような効能を持つのか事前に確認したいところです。ここで話は振り出しに戻って無限ループします。
ダイソーの光る棒の衝撃 §
井の頭通りのダイソーに初めて行って、店内を見て回ったときの最大の衝撃は、なんと言っても光る棒が100円!というこの値段に尽きます。
今となっては「光る棒」は珍しいものではありません。
しかし、まさか100円で買えるほど安いとは。
しかも、遊びのためにどんどん消費して良い売り方です。
衝撃のあまり1本買ってきました。
100円なら気楽に折って試せます。
まだ折れないミステリー §
しかし、1本ではもったいなくて折れません。
しょうがないので、2本追加で買ってきました。
それでも200円。安いものです。
やはり折れないミステリー §
しかし、買って枕元の近くに置いてあるのになかなか折れません。
というか、寝るときに消灯した後で折ろうと思っているのに、その時になるとすっかり忘れているのでした。
それではいけない、というわけで、わざわざtodoにメモして昨晩やっと折ってみました。
感想 §
中で何かが折れた感触があった瞬間に全体が明るく光ってびっくり。
これは読書ができる明るさです。
持続時間は6~8時間といいます。
しかし、こんな明るいものを持っていては寝られません。
廊下の階段にぶら下げて寝ました。
ちなみに、11時間ぐらい経った後でもまだ発光は続いていました。明るさは落ちていたと思いますが。
非常用の照明としては、割と使えると思いました。
2008/06/23追記 §
光る棒はそのまま放置していましたが、24時間を過ぎてもまだ発光していました。もっとも、明るさは大幅に落ちていて、照明としての役にはもう立ちませんでしたが。実用性のある明るさという意味では、おそらく6~8時間で妥当なのでしょう。
それにしても、これほど光り続けるとは……。実に面白いです。
え、今時、こんな玩具で面白がるな?
いやー、自分にとっては初体験なので (汗。