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2009年05月28日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記total 4362 count

「玉電が走った街 今昔」の記述の罠・玉電の電力事業については149pも読もう

Written By: 川俣 晶連絡先

 「国土地理院 関東地方測量部訪問・大正8年頃、淀橋変電所から笹塚駅付近を経由して南に延びる送電線の行方は!!」の追記で書いた以下の件ですが。

 サルマルヒデキさんにご教示いただきましたが、玉電経由で受電した電力に関しては、どうやら富士瓦斯紡績→玉川電気鉄道→京王という順番で電力が卸売りされていたようです。漠然と、玉電が発電所を持っていたのかと思っていましたが、京王に来た電力はそれとは別のようです。詳しくは下北沢X物語(783)~鉄塔駒沢線千鳥足紀行(10)~ を参照。

 ちなみに、「玉電が走った街 今昔」は所有していて、数日前に開いて見たばかりです。その時に、この記述に気付かなかったのはとても間抜けな話です。とほほ……。

 あらためて「玉電が走った街 今昔」を開いてみると、これは必ずしも間抜けとは言えないことが分かってきました。

 実は、この本には少なくとも2箇所に電力事業に関する言及があります。

  • 33ページ (大橋の)車庫前の複雑なポイントに魅力 林順信
  • 149ページ 玉川電気鉄道の関連事業 塚本雅啓

 私が「数日前に開いて見たばかり」に該当するのは、前者。下北沢X物語さんが引用した箇所は後者です。

 ちなみに、私がこの本を開いたのは、現在は存在しない送電線経路の終点付近についての記述が何かないか……と思ったためです。しかし見あたらなかったので、発電所/変電所があったとされる大橋の記述も見ようと思ったので、このページを見ました。

 このとき、この本はあくまで「駅ごとの記述の集まり」であると思い込んでいて、「玉川電気鉄道の関連事」という記事があることも、それが電力事業に言及している可能性も全て失念していました。(ここは確かに間抜け)

 ところが、この2つの記述は決定的に違うのです。

  • 33ページの記述は、玉電も王子電気軌道も東京市電もみな自前で発電所を持っていたという話題。大橋発電所で発電を行い、送電事業を行った……という記述からそのまま電力統制の話題に進んでしまう
  • 140ページの記述は、その中間に大橋発電所の終わりと、富士瓦斯紡績よりの電力の購入という話題が含まれる

 つまり、33ページは単に記述が抜けているだけでなく、鉄道会社と電力供給の関わり方を誤読するリスクを持っています。

電気鉄道と電力供給 §

 ちなみに、最初に自前の発電所を建設したもののあまり上手く行かず、外部から電力の供給を受けてそれを配電する事業に切り替える……というパターンは、京王と玉電で全く同じに思えます。

 更に言えば、実は王子電気軌道も同じようです。

WikiPediaの王子電気軌道より

王子電気軌道の経営が苦境から脱するのは1914年(大正3年)末に自社発電から猪苗代水力電気の受電にできるようになってからであった。

 更に、ここでは「鉄道は副業」とまで言い切られています。

2006年(平成18年)現在も存続している会社でかつて電気事業と鉄道事業を兼業していた会社に京成電気軌道(現・京成電鉄)があり、そして東急電鉄も目黒蒲田電鉄・東京横浜電鉄と名乗っていた時期に兼業していた。ほとんどの鉄道事業者は当時鉄道事業と並行して経営をしていた。東急に合併された会社では、旧京王電気軌道(現在の京王電鉄京王線の母体)、旧京浜電気鉄道(現在の京急電鉄の母体)があるほか、鬼怒川水力電気によって創立された旧小田急電鉄(現在の小田急電鉄・京王電鉄井の頭線の母体)は電灯事業だけではなく電力事業(発電事業)も行い、副業として鉄道事業を経営していた。電灯・電力事業は当時の資本家には鉄道業より利潤が利潤を生む事業構造だった。

王子電気軌道は電灯電力事業が主力で鉄道(軌道)事業は副業だった。電灯電力で余剰となった電力を鉄道(軌道)事業に使っていた。王子電気軌道は東京市内城北地区の板橋区(練馬区も含む)、滝野川区、王子区(北区)、荒川区、豊島区。埼玉県下は北足立郡川口町(川口市)、北足立郡草加町(草加市)、南埼玉郡八幡村(八潮市の一部)に電気を供給していた。経営収益のセグメントは、電灯電力事業が当時の東京市の電灯電力会社の営業収支トップ3に入っていた。1位が東京電燈(東京電力の前身の一つ)、2位が東京市電気局(東京都交通局の前身)、そして3位が王子電気軌道だった。

 東京市電の方は全く手が回らなかったので、何も検証していませんが。

 とりあえず、電気鉄道の歴史を考えるとき、電力の関わりは無視できないことは間違いないでしょう。

感想 §

 京王の歴史を辿って電力供給絡みで東京電灯と玉電の領域にまで踏み込んでいましたが、ここまで来ると関東の電気鉄道一般の電力供給の経緯まで調べないとダメなのでしょうか? どこまで話が広がってしまう?

2009/05/28 12:17頃追記 §

 p119の「玉電外史 関田克孝」にも電力関係の記述があることを発見。こちらは、富士瓦斯紡績の記述「あり」です。

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