シンケンジャーが最終回を迎えましたが、最後まできちんと納得して見た戦隊ものは本当に久々かも。それこそ、サンバルカン以来かもしれません。チャンチャンバラ～の主題歌も良かった。最後に、実は主人公が影武者というどんでん返しも面白かったですね。しかし、特に良かったのは実はオヤジ達の出番がきちんとあったこと。彦馬も最後までいい味だったし。ダメな腰巾着の丹波も、最後にディスクをかしこまって渡すという見せ場で格好良く決めたし。(もっともその後で見合い写真を薫に持ってきてボケをかましたが)。しかし、中でも黒子の存在は良かったと思います。戦隊だけで戦っているわけではなく、バックアップのための組織やシステムがあることが良く分かります。
であるから、最後に黒子の用意した幕を背景に、変身前の姿で名乗りを上げることに意味があるわけですね。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEYも §
この作品は、怪獣バトルが少々退屈すぎる感じもありますが、それでも非常に良い作品です。要するに、スポンサーの都合で「主人公が巨大化して怪獣と格闘」という極端に子供っぽいパターンが否定され、怪獣を使役して戦わせるポケモン型のドラマが要求されたことは良く分かります。しかし、その分だけ宇宙人を含めた人間ドラマが濃厚になっている点は大いに意味があると思います。宇宙人はただ単に倒されるべき敵として出てくるわけではなく、戦うのが怪獣である以上、会話の相手として出てきます。
しかし、ちゃぶ台の前でお茶を飲んで待っているメトロン星人が、相手が無視して去ったと知ってちゃぶ台をひっくり返すシーンは良かった! あれは、セブンのネタですね。そういう意味で笑えます。しかし、それを知らなくても荒野にちゃぶ台があって宇宙人が大人しく座っているというビジュアルにはインパクトがあり、メトロン星人の心理表現にもなっています。
そういう意味で、一見の客にも分かるようにすると同時に、分からなくても構わないディープなネタも仕込むあたり。
もっといえば、これはセブンだから笑ったという側面もあるけれど、そもそも「荒野にちゃぶ台があって宇宙人が大人しく座っている」というビジュアルが笑えるから笑ったという側面もありますね。
ライダーWも §
バロムクロスしてキカイダーみたいな縦割りヒーローに変身ですか? でもって、変身パターンがレインボーマンみたいに複数ある? という安易な展開ではなく敵があくまで普通の人間であり、実は真犯人は依頼人だったりする皮肉な展開が面白いところです。これはもう、悪の組織の怪人を倒せば終わるような安易な話ではありませんね。
「君に殴られた理由が分からない」とフィリップが言いながら一緒に戦ってくれる展開など、ゾクゾクするね。
まるで黄金時代が戻ったようじゃないか §
これで、まるで新八犬伝のように新が付いた新三銃士がとても面白かったりするので、まるで1970年代が戻ってきたようなじゃないか!
イナズマンとかキカイダーとかバロム1とかもバシバシ放送されていた1970年代だね。実際、ケロロ軍曹を見ているとジャンボーグAのネタとか飛び出してくるし。
でも、そういう感想で喜ぶのはオヤジだけで良いわけで、単純に古いネタを知らなくても見て面白いからそれでいいわけです。
