実ははたと気付きました。
以下のようにまとめると、ヤマトと超劇場版ケロロ5はそっくりです。
導き手の異星人 §
犠牲者 §
- ヤマト 導き手の異星人つまりスターシャの仲間(妹サーシャ)
- ケロロ 導き手の異星人つまりケロロの仲間(小隊メンバー)
意図 §
- ヤマト 試練を与えるため取りに来いという意図は秘匿して善意だけを装う
- ケロロ 第2秘密基地構想は秘匿して善意だけを装う
技術の伝来 §
- ヤマト イスカンダル星驚異のメカニズムで飛んでいく
- ケロロ ケロン星驚異のメカニズムで飛んでいく
移動 §
- ヤマト 移動そのものが冒険である。敵にも襲われる
- ケロロ 移動そのものが冒険である。敵にも襲われる
敵の所在 §
- ヤマト 敵は目的地の隣である
- ケロロ 敵は目的地の隣である (アクアクが封じられていたのは近くの海底だ)
我が知恵は敵のもの §
- ヤマト 波動砲のアイデアを奪ってデスラー砲
- ケロロ ケロロ小隊を食べて知識や技能を奪う
時間の反転 §
- ヤマト ワープ中に過去が見える
- ケロロ 精霊の力で過去に飛ぶ
捕獲される獲物 §
- ヤマト ビーメラ星で捕まる 「アナライザーに槍が刺さらないぞ」
- ケロロ イースター島で捕まる 「軍曹は食べ物じゃないよ!」
決戦 §
- ヤマト ヤマトを守る手が尽きた
- ケロロ 小隊のやる気が尽きた
やられたメカを修理 §
- ヤマト 沈んだ大和を宇宙戦艦として直して飛ばすぞ
- ケロロ 壊れたガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの使える部品を集めて直して使うぞ
最後は不屈の精神力 §
- ヤマト 最後は不屈の精神力!
- ケロロ 最後は不屈の精神力!
再生 §
- ヤマト 大和が残骸を経てヤマトとして復活
- ケロロ ケロロがモアイを経て最強ケロロとして復活
ケロロ軍曹20巻の結末と言い、やはりケロロは「ヤマトの子供たちが行く」と敬礼しながら見なければならなかったか。
「で、問題はここやね」
「何が?」
「実はマジなトークと思った人と、ネタを理解した人ではまるで印象が違う」
「なーるほど。本当に映画を見るとき敬礼したら後ろの観客に邪魔だろうって思われると、かなり迷惑おじさんだね」
「そうだ」
「可愛いカエルさんを見に来たオーシャンズファンの子供が泣くものね」
「オーシャンズって……」
「劇場で大人気だからな。何回も予告編を見たぜ。本編は見てないけどな」
「見てないのかい。ってか、本当に敬礼したら手が疲れるよ。映画やってる間敬礼してたら、何分敬礼してるんだよ」
「ははは。そんなことするか」
「しないよな。やはり。ただのネタだもんね。藤堂の『沖田の子供たちが行く』って台詞に引っかけてるだけだし」
「うん。敬礼は胸に腕を当てるだけだから後ろに迷惑にならないし、やってるのも見送る間だけだから長時間じゃない」
「って、本当に敬礼するのかい!」
「そりゃもう、こんなベタベタのヤマトネタを今更のように出版した吉崎先生と角川には敬礼するのが当然だろ!」
「って、実は本当は敬礼やってないくせに」
「すまん。泣くのに忙しくてな!」
更に余談 §
最後に書き込む前に気付いたのだけど、「なぜ超劇場版5上映中なのに、超劇場版2っぽい話をケロロ20巻として出版するのか」と考えると意味不明だけど、このオチはヤマト復活編後にこそ意味があると思えば、丁度、ヤマト復活編後に企画されて出版されたと思うと出版時期の辻褄が合います。つまり、遠い昔へのリアクションではなく、復活編へのリアクションと思えば現在進行形です。ヤマトだけでなく、復活編に出てくるあのメカとも絡んくるネタです。
絡んだのはおそらく偶然で、描かれた時期はもっと古いと思いますが、絡んだネタを「今」になって出版する意思はどこかにあると思います。たぶんね。