2010年04月03日
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輸送船ゆきとサウンザンドサニー号

Written By: トーノZERO連絡先

 実はハイパーウェポン2009をあらためてたまたま開いたときに気付いてしまいました。

 輸送船「ゆき」には、側面にカーゴベイが並んでいます。そこには1から6の数字が書いてあります。

 それを見て驚きました。

 それじゃ本当にサウンザンドサニー号ではないか! サウンザンドサニー号に1から6までの数字は無いものの。

  • 側面に数字
  • 6つに区画が区切られている

 そう考えれば同じ。

 いや本当にこんな場所に共通点があるとは。

 驚きました。

 (きっとデザインした人も、両方とも驚いているかも)

 正に、ワンピースをヤマトの伝統の延長線上に捕らえることは間違っていないのかも。

サウザンドサニー号の受け継がれる意志とは §

「サウザンドサニー号ってのは、基本的にルフィ達の専用船としては2代目だ」

「うん。初代がゴーイングメリー号ということになる」

「だから、その初代から受け継いでいる要素もある」

「木が生えてるところとかね」

「それだけじゃないぞ。最初に空を飛んだのも初代だ」

「ノックアップストリームで空島に行っているんだね」

「しかし、臨時に翼を付けて滑空するのがやっとだった」

「うん」

「飛ぶ船としての能力は、サウザンドサニー号で大幅に強化されて常設ギミックの1つになった。コーラ樽を消費して飛べる」

「まさに、飛ぶ船の伝統、ヤマトの後継者だね」

「たぶんヤマトが轟天あたりから受け取った飛ぶ船の伝統のバトンはサウザンドサニー号に渡されている」

オマケ §

「でもさ、サウザンドサニー号が受け取った伝統はそれだけではないかもしれない」

「というと?」

「舵輪に番号が書いてあってレバーをまわすと船体中央の内部が回転して目的の番号がでかでかと書いた扉が外を向くのだ。ハンドルの中央にAからGのボタンがあったマッハ号を連想させるし、選択的に番号のある扉を選ぶのはサンダーバード2号風でもある」

「なるほど」

「そういう意味で、サウザンドサニー号は大坂万博以前に科学万能時代のある種の表現を受け継いでいるのではないだろうか」

「でも、それはヤマトが受け継いでいない文化だとも言える」

「うん、受け継いではいない。ヤマトはでかでかと側面に番号を描くような作品ではない」

「実は、側面の碇のマークさえ違和感があったものね」

「完結編では消されちゃうけど、復活編で復活だ」

「それで?」

「確かに碇のマークを入れて子供っぽくなったという印象もあったけど、復活編でぽろっと最後まで残った氷が落ちるとそこに碇のマークって描写も泣かせるいい演出だった」

「とすれば?」

「ヤマトとは、ある意味で大坂万博以後、科学の万能性を信じられなくなった時代の申し子であり、大坂万博前後の時代と魔法と科学の区別が付かなくなったサウザンドサニー号時代との谷間でのみ生きていける存在だったのかも知れない」

「では、復活に意味はなかった?」

「とんでもない! やはり嬉しいのさ。ヤマトファンとしてはね」

更にオマケ §

「ワンピースと言えば本当に驚いた」

「というと?」

「まず、ワンピースがヤマトが担う南海冒険系文化の継承者であると思いついた」

「うん」

「それから、古代こそがヒロインであるとか、森雪以外の女性乗組員が女装であるという解釈を思いついた」

「それで?」

「そんなことを思いながらテレビでワンピースを見ていると、いつの間にかルフィの相棒が、オカマのボンクレー。しかも、更に出てくる大物がオカマ王イワンコフ。ただルフィを直してくれる医者みたいな存在かと思ったら、革命家の超大物。顔もでかい怪物。カマバッカ王国の王様で、国民もカマが多い。ルフィはオカマ達に助けられ、支えられて戦うわけだ」

「なんという性倒錯展開」

「考えてみれば、ボア・ハンコックがルフィに惚れるからついスルーしてしまったけれど、そもそもアマゾンリリーからして女だけの島であり、性倒錯的な存在なのだ」

「うん。そこも同性愛的な世界だ。みんな女でありながら女のボア・ハンコックにめろめろ」

「ここからは更なる仮説なんだけど」

「なんだい?」

「実は古代がヒロインであるのと同じように、ルフィもヒロインなのではないだろうか」

「というと?」

「アマゾンリリーでは、男に惚れ込むことはアブノーマルなのだが、ヒロインに惚れ込むのはノーマルなのだ。それに、オカマ達はルフィにけして優しくはない。むしろ厳しい。相手が男なら、もっと優しくなれるのではないか?」

「ボンクレーも、ルフィを愛しているというよりも、友達として必死に守ってるね」

「だから、そういう意味でやはりルフィは男でありながらヒロインであると解釈した方が分かりやすくなる。つまり、ルフィは仲間、同類なんだよ」

「ということは、ヒロイン型の男主人公による冒険航海ものという意味で……」

「ヤマトとワンピースはもしかして似ているのではないだろうか?」

「実は、沖田艦長がシャンクスで、彼から預かったヤマト=麦わら帽子を彼に返すことが旅の流れになる等。考えてみれば類似点がもっとある」

「なるほど。古代も完結編でヤマトを沖田に返すわけだね」

「艦長を辞職して代わりに来る艦長は沖田なのだ」

「最初の仲間としての島とゾロもどことなく似ているかもしれない」

「船医の背が低いこともね」

「そうすると、形式上のヒロインである森雪=ナミが、今ひとつ何者なのか焦点が定まらないことも似ている」

「森雪はレーダー係なのか看護婦なのか良く分からないし、ナミも航海士なのか泥棒なのか分からない」

「でも、おそらく似せようと思って似たのではないと思うよ」

「そうだろうね」

「おそらくはある種の必然だろう」

「必然か」

「突然思いついたのだが。もしかして、古代がガミラス兵捕虜を殺そうとして、その直後に自殺を止めるのって、アマゾンリリーでルフィが怪物と化した2人と戦っている途中で2人の秘密をかばってやる展開と本質的に同じなのでは……」

「その矛盾した行動がある意味でヒロインらしさだろうね」

「だからさ。女が女に惚れるアマゾンリリーで、惚れられる立場になったボア・ハンコックは惚れる相手が不在であり、外部から来たルフィに惚れるしか無いわけだ」

「それで?」

「実は、デスラーも同じかもしれない。一方的に崇拝されるデスラーは自らが崇拝する相手が不在であり、外部のスターシャや外部から来た古代に惚れ込むしかないわけだ」

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