以前、以下のように書きました。
「松本ヤマトが元企画の大幅な改変を含むとしたら、宮崎さん好みに大幅に改変された宮崎ヤマトも想定可能ではないかな」
「なるほど。それは一理ある」
「ヤマトが沈むことが前提。軍国主義がいかに愚かしいかを描いてしまう」
「勝利か、クソでもくらえ!」
「あるいはもはや大和なんて通俗的なネタは使わない。長門も使わない。三笠も使わない。元ネタは三景艦」
「日清戦争!」
「で、ガミラスを倒すために強引に乗せた巨大砲塔(波動砲)を無理にまわすとフネが傾いちゃうの」
「左傾斜プラス5度!」
「で、犬の水兵が鈴なりになって甲板から滑り落ちるの」
「見ろ、人がゴミのようだ」
「でも、地球の乏しい国力で大国に対抗するには、今はこれが精一杯」
「それじゃ宇宙零戦じゃなくて」
「宇宙九試単戦試作1号機が搭載機だ」
「零戦の52型と21型のどちらが良いかという対立ですらない」
「堀越技師のベストはむしろこっちだって」
「なんか絶対、他のスタッフと喧嘩してやめそうな気がしてきた」
というわけで中身をもっと考えてみました。
- 古代君は最初から中年で出てくる
- 放射能除去装置をくれるという気前のいい話はない。盗みに行く
- 敵は、ガミラストロの城にこもる、ガミラストロ伯爵デスラー
- デスラーは、スターシャに結婚を迫っている
- 花嫁姿で逃げるスターシャを助けて古代は事態に巻き込まれる
- 実は、同じ任務の森雪が既に城に潜入している。「同僚、恋人、夫婦だったこともあったわ」「捨てられたの?」「捨ててやったのよ」
- いよいよ決戦で必殺の波動砲を放つが通用しない
- 逃げ出すヤマト。出番の無かったブラックタイガー加藤が叫ぶ。「出番がないまま撤退かよ」
- 逃げるヤマトを追撃して撃沈したつもりで喜ぶシュルツ
- 実はヤマトは死んではいなかった。艦を反転させて死んだふりをしていたのだ
- 真田さんが叫ぶ「24時間あればジェット機だって直る」
- 森雪からのメッセージがヤマトに届く。「司教の専用船が明日到着」
- 結婚式場の地下から、赤さびた鉄のかたまり、亡霊戦艦ヤマト出現
- パニックに陥る会場
- しかし、本物のヤマトは司教の専用船に偽装されていたのだ
- 花嫁を連れて逃げるヤマト
- 紆余曲折のアクションの末、ぷちっとつぶれるデスラー
- すると異次元に隠された古代銀河帝国の街が出てくる
- 「イスカンダルはもうダメです。私を連れて行ってください。宇宙戦士でもなんでも覚えます」でも古代は連れて行けない
- 古代の兄貴登場。「進の奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
- 森雪は最初の任務に忠実で、ちゃんと放射能除去装置を盗んでいた。「お友達になりたいわ」というのは古代の方
「って、これはまるまる某映画」
「ははは、まじめなシミュレーションだとでも思ったか」
「でも、意外と違和感がないね」
「亡霊戦艦出現のくだりは、まるで空飛ぶゆうれい船だしね」
「やはり同じ伝統、同じ文化の中にあるのかな?」
「表面的には違うが、根っこは同じなんだろう。ちなみに、ガミラストロの城と某映画は、実は3文字違うだけ」
「最初の1文字も違うのは濁点だけだね」
「そう思えば相違は2.1文字ぐらい」
「変なところで妙に似てるぞ」
「考えてみれば、いちばん肝心なものだけ持って帰るのも同じだしな。しかも、花嫁おいてきぼりで」
「女を連れて帰っても不自然じゃない状況だけど、置いていく」
「まさに変なところで類似している」
次回はまじめに行くぞ。加藤の名前の考察だ。