2010年5月18日の「爆丸 バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」を見てびっくり。
セーラームーンの名乗りのパロディ。オタク向けでもなく、そんな昔のことは知らないよい子向けのアニメなのに。
驚いてみていると、更にヤマトネタが。
うはーっ!
ショックカノンみたいな名前の武器で、テストもまだしてないとは!
エネルギーを120%充填してくれるし。
そこまでやるか!
おじさんはうれしいぞ。
まあそれはともかく §
しかし、異世界である地球に飛ばされた敵の戦士が、ぎりぎりまで粋がってみせるものの最後は食事を貰って涙を流すなど、本当にいい作品ですねえ。
更に、単純に敵味方に分かれず、立場の違いが複雑に絡み合うところもいいですね。
こういう心の栄養になる作品をこそ、子供に見せるべきなのでしょう。たぶん。
というわけで、完璧!
オマケ §
「アニメなんて見るの?」
「うん。見るぞ。ただし、深夜アニメやオタク向けアニメは見てない。というか、ほとんど名前も知らない」
「じゃあ、何を見るの?」
「子供向けアニメだな。大人がアニメを通して子供に何を語ろうとしているのかを見たいわけだ」
「オタクも子供だって言ってなかったっけ?」
「嫌な突っ込みだな。まあ、でも答えは簡単だ」
「というと?」
「オタクというのは、基本的に自分が子供ではないことを証明するために、あからさまな子供向けのアニメを避ける傾向にある。しかし、おいらは避けない。なぜなら、自分は子供ではなくいいオッサンだからだ。誰が見ても子供じゃないからな。だから、避けない。まあ、それは昔からなんだが、それは成熟が早かったのかもしれない」
「成熟が早いねえ」
「だから、ヤマトも明らかにブームの主流となった年代よりも年下なんだよ」
「そうなの?」
「うん。ヤマトファンを見込んだ高額商品の数々のほとんどは買えてないしね。子供の購買力なんてそんなものだ。交響組曲のLPは買えても、13枚組のドラマLPは買えてないとかいろいろあるぞ」
「LPって、古~」
「そういう世代だからしょうがない」
「まあ、ともかく話を進めてくれ」
「そういうわけだから、子供の頃はプロ野球を趣味にすると大人だという風潮があったけれど、それを蹴ってヤマトに走ったわけだ。おかげでずいぶん子供っぽいと馬鹿にされたけれど、今から思えばプロ野球のファンが大人だったかといえば、それも怪しいな」
「巨人も永遠に不滅じゃなかったしね」
「うん。ちょうど、長島も引退して、奇跡のV9も終わった頃だ」
「それで?」
「だから、無理をして大人に見せかける突っ張り行為にはあまり縁がなかったのかもしれないな」
「それだけ?」
「いいや。むしろ、そういう作品群の中に優れたいい作品も多いことを知っていた、とも言える」
「空飛ぶゆうれい船とか?」
「今でも、クレヨンしんちゃんとかにいい映画もあるぞ」
「なるほどね」
「ある意味で、あからさまな子供向けを避けて通る連中よりも、美味しいものを頂いているという手応えはあるよ」
「そうか。だから、ニューヴェストロイアか」
「うん。ニューヴェストロイア見てヤマトネタで喜べるのも、そういうことだね。ともかく知っているオタク向けのアニメではなく、こういうアニメでヤマトネタをやるのがいいじゃないか。主要な想定視聴者はみんな分からないんだ。でもやっちゃう心意気がいい」