以下の話は信じてはいけません。自分でもあまり信じていないしね。
ヤマトのミステリー最大のミステリーは、主砲よりも強力な主兵装として連射できない前方固定の巨大砲(波動砲)が追加されていることです。
しかし、実はヤマトは航空機だと思えば「連射できない前方固定の巨大砲」の事例が存在することに気づきました。二式複座戦闘機「屠龍」です。
WikiPediaよりより
最初の量産型、甲型(キ45改甲)は機首にホ103(一式十二・七粍固定機関砲)2門、胴体下面にホ3(試製二十粍固定機関砲)1門、後部座席に九八式旋回機関銃(7.92 mm)1挺という武装だったが、撃墜が困難なアメリカ軍のB-17爆撃機に対抗するため、胴体下面の武装を九五式軽戦車が搭載していた九四式三十七粍戦車砲に換装した乙型(キ45改)が生産された。37mm砲は命中すれば絶大な破壊力を発揮したが、短砲身であった為に弾道の直進性が悪く命中は困難であった上、元が戦車砲なために後部座席の同乗者が一発ごとに再装填操作をしなくてはならず、30秒に1発ほどしか撃つことができなかったとされている。
もともと、斜め銃を背中に背負ってB-29を撃つような世界を暗に想定していましたが、ここで出てくるのは単発の戦車砲であり、前方固定であり、想定された敵はB-17です。しかも、1発撃つと簡単に次が撃てません。これほど波動砲と性格が似通った兵器はあまり無いかも。
更に言えば §
同じページからのさらなる引用ですが。
結果、一機種で戦闘・爆撃・偵察など何役もこなせる効率的な機種として、P-38 ライトニング、メッサーシュミット Bf110やポテ 630といった機体が次々と現れた。
P-38といえば、劇場版の千年女王に零戦と共に登場した機体です。もしかしたら、松本先生には大型戦闘機への愛情があるのかも。零戦愛が宇宙零戦につながり、大型戦闘機愛がヤマトのバックグラウンドになっていると思えば、かなりすっきり解釈出来てくるかも。
ちなみに、松本先生のハードメタルは1冊だけ読んだことがあるけれど、嘘800部隊で敵のF8Fベアキャット試作機と対決したのが確かキ-83という双発試作戦闘機。当時は零戦対抗の小型単座戦闘機に双発戦闘機で出て行くのが違和感ありましたが、「大型戦闘機愛」が想定できれば別。
というのは全て思いつきの仮説だから信じるなよ。
オマケ §
「ちなみに、松本ヤマトは二式複戦「屠龍」であるとすると、すごくクリアに状況が見えてくるぞ」
「というと?」
「双発大型戦闘機というのは、時として戦闘機の護衛を必要とする戦闘機とまで言われるジャンルだ」
「うん」
「だからさ。ブラックタイガーの護衛が付くわけだ」
「なんと」
「更に言えば、ヤマトのイメージは爆撃機キラーなんだよ。小型戦闘機には負けちゃうけど、大物にはめっぽう強い。しかも、航続距離がとても長い。まさにイメージが重なる」
「なるほど」
「だから、ヤマトには雷撃機や爆撃機は積まないんだよ。だって、主たる攻撃力はヤマト本体にあるんだから」
「そうか、あくまでヤマトが主力か」
「うん。だからさ。ヤマト2のヤマト奇襲にかけろで、最後にヤマトがショックカノンを撃ちまくりながら乗り込むのはある意味で必然なんだ。つまりバルゼーの空母群とは実際には巨大爆撃機群であり、ヤマトは大型戦闘機だから」
「そうか。爆撃機を仕留めるために戦闘機が乗り込むのは必然ってことか」
「コスモタイガーが敵の戦闘機の迎撃を封殺したあとでだけどな」