「というわけで、全く予測していなかったがヤマトを劇場の大スクリーンで見てしまった。いきなり不意打ち的に見てしまった」
「リバイバル上映かい?」
「いやいやそうじゃない」
「まさか、新作? の訳はないか」
「アイアンマン2を見に行ったとき、復活編のCMが前に入ったのだよ。DVD好評レンタル中だそうだ。しかし、僅かな時間とは言え、ヤマトが劇場の大スクリーンで見られたことは確かだ」
「劇場で宣伝するほどのニーズがあるのかね?」
「それは分からない。しかし、劇場でわざわざそういう宣伝を流したというのは意味深だと思った」
「というと?」
「ヤマトをレンタルで見てみようか、という客は少なくとも劇場にいる可能性が高いってことだろう」
「ん?」
「つまりさ。もしヤマトを受容してまがりなりにも分かる人がいるとしたら、そういう人間は何者なのかという問題だ」
「オタクか?」
「いやいや。大多数のオタクは無残なまでにヤマトが分からないどころか、そもそも興味も持たないよ」
「じゃあ、誰なら分かるというんだい?」
「だからさ。映画館の常連の方がむしろ分かるのではないか、と思えるわけだ」
「なるほど」
「以前にもさ。イノセンスという映画があって、オタクはボロクソにけなしたけど、それは作品が悪かったのではなく、オタクの理解力があまりに低すぎただけなんだよ。で、あの映画を理解できる可能性が最も高いと思われるのは、むしろカップルなんだ。だから、カップルに向けた集客を行うことはある意味で必然であり、合理的なんだ。オタクを呼ぶよりずっと合理的」
「そうか。それと同じ話なんだね。だから、映画館の常連にヤマトファンが多いという話はまるで存在しないが、もし分かる人がいるとすれば映画館に来る可能性がむしろ高いわけだ」
「本当かどうかは知らないけどな。テレビでも同じ宣伝やっていて、たまたま見てないだけかもしれないし」
「それで君はどうするの?」
「とりあえず、レンタルはしない。BDを予約してあるしな。発売日が7月に変わったらしいけど」
「じゃあ、関係ないの?」
「いや、まだヤマトで何かをしようという熱さがあると知るのはいいことだね。それにやはりスクリーンで見るヤマトは格別だ。たとえ宣伝フィルムでもね。BD出てもここは変わらないだろう」
オマケ §
「他に見つけたページがこれだ」
「強烈だな。キティちゃんとコラボなのか」
「なんでも、同い年らしい。1974年に生まれた」
「生まれた。生まれた。何が生まれた?」
「ゴンでもドテチンでもヒゲモグラでもマンモスでも骸骨でもないぞ。キティちゃんだ」
「キティちゃんも古いのだなあ」
「本当は1975年らしいけどね。オフィシャルには1974年らしい」
「なるほど」
「ちなみに、オフィシャルだと生年月日:1974年11月1日らしい」
「ヤマトは1974年10月放送開始だね」
「まさにヤマトが太陽系内をうろうろしていた頃に生まれたことになる」
「ちなみに、キティちゃんの声優は林原めぐみさんだと思っていたが、それ以前に白石冬美さんと小山茉美さんもやっているらしい」
「ガンダムのミライさんとキシリア閣下か」
「イデオンのカーシャとゴーショーグンのレミー島田の方が印象強いかな」
「あいつはギジェなのよ。バッフ・クランなのよ!」
「まあまあ」
「演じたキャラを挙げていけばきりがないね」
「他にもキティちゃんの声優は若干いるらしい。でも、3人とも不思議とヤマトとの接点が無いね」
「ヤマトは男ばっかりだし」
「女性声優の出番は少ないか」
「しかも大人ばっかし。18歳が大人ならね」
「男の子の声をやる女性声優の出番も無いか」
「しかしコラボしてる」
「うん。奇跡だ」