「突然思い出したのだ」
「何を?」
「むかーしむかし、夢と愛はどっちが強いかと考えたことがある」
「意味わかんないよ」
「夢は未来に成就すべき状態。愛は自分を含めて誰かをいたわることだ」
「それで?」
「夢のために頑張りすぎると身体を壊す。壊れた身体をいたわるのが愛だ」
「なるほど」
「というわけで、愛の勝ち。愛の方が夢より強い」
「で、なんでそれがヤマトと関係あるの?」
「たとえば、WikiPediaのヤマトのページを見て、愛の字は19回出てきたが、夢の字は1つしか出てこなかった」
「た、確かに愛はよく出てくるな」
「主題歌の歌詞も実は2番と3番に愛の字が出てくるが、夢の字は1つも出てこない」
「さらば地球よ愛する人よ♪」
「真っ赤なスカーフになって、やっと愛がなくて夢だけが出てくる」
「夢を見るのも星の中♪」
「ところが、この夢は睡眠であって最初に提示した夢とは意味が違う。しかも歌そのものが恋愛的な内容なんだ」
「あっと驚く大逆転だね」
「というわけで、当時は気がつかなかったけど、夢より愛が強いって結論はヤマトと一緒ってことだ」
「やっぱりヤマトファンは考えることが愛に染まってるね」
「受に染まってるという説もあるけどね」
「さすが。受の戦士達」
「受だけにおいらはボケキャラだ」
オマケ §
「しかし、愛がいちばんたくさん出てくる歌はなんだか分かるかい?」
「さあ。ヤマトより愛をこめて?
「いや。歌詞のほとんどが愛。タイトルすら愛だけ」
「まさか。そんな歌あるの?」
「あるとも。ヤマト以外に」
「どれだよ」
「アイアイ」
「それ意味がちがーう!」
「シッポナのながーい♪」
「それも違う」
「お猿サンダーだよ♪」
「それも違う」
「獣人サンダーライガーの主題歌」
「全くちがうーう」
「さらば宇宙戦艦ヤマト アイアイの戦士達」
「それも違う。ヤマトは猿の惑星には行かないのっ!」
「アイアイ・サー」
オマケ2 §
「でも考えたぞ。もしも、ヤマトで猿の惑星をするなら」
「どうなるの?」
「猿の惑星の海岸を歩いていると見えてくるんだよ」
「自由の女神が?」
「いや、朽ち果てた戦艦大和が」
「エンジンのオーバーヒートで不時着した古代と島もびっくりの展開だね」
「でも更に驚愕のオチがある」
「猿の軍団でも出てくるの?」
「いやいや。実は猿だと思ってたのは米英人」
「鬼畜米英と吹き込まれていたので、人間なのに猿に見えていた訳なのね」
「で、そこが大和が乗り上げて陸上砲台となって撃ちまくったけどあっさり負けた沖縄だと分かって映画はおしまい」
「ちょっと架空戦記入ったな」
「でも日本は負けちゃう」
「負けるのか」
「おいらが考える架空戦記は日本が負けるパターンばかりだからな。バルチック艦隊ついに勝つとか」
「日本が嫌い?」
「いやそうじゃない。勝ちすぎて驕らない方が日本のためだってことだ」
「じゃあ理想の日本ってのは?」
「決まっている。勝者としての日本じゃない。世界から愛される日本だ」
「愛か」