「観客動員力低下、なれど上映に支障なし……」
「機関長! 西崎機関長!」
……
「というわけで後任の山崎です」
「で、これのどこが没ネタなの?」
「このネタは徳川機関長の後任が山崎機関長で、復活編の監督が西崎さん。実写版の監督が山崎さんというダブルミーニングで『後任の山崎です』と言わせる点にオチがある」
「うん」
「でも、あまりにネタとして出来が良すぎて笑えてしまう難点がある」
「そこまで面白いかな?」
「いや、実は更に続きがある」
没ネタ続き §
「というわけで、西崎→山崎という崎つながりがあると、更に考えてしまう」
「どういうことを?」
「次の監督は誰か」
「心当たりが?」
「吉崎先生だったりして」
「誰それ」
「ケロロ軍曹の原作者」
「いったいどうして?」
「どうみてもヤマトネタのゲロロ艦長……はアニメオリジナルらしいが」
「うん」
「コミックのケロロ20巻のオチは十分にヤマト向きだろう」
「どんな落ち?」
「沈んだ昔の空母を改造して宇宙を飛んでいくんだよ」
「それって……」
「信濃発進!」
「十分にはまりすぎなので、没だなこれも」
「崎が付くだけで監督ヤレタラ苦労はないわ」
「おいらも改名するか」
「どんな名前に?」
「そのまんまの名前がいいだろう」
「西だけ東に変えるとか?」
「おお、それいいね。東京人だし」
「じゃあそうすると名前は……」
「『そのまんま東崎』」
「なんと、そのまんまの名前だ」
「というネタも没。不謹慎すぎる」
余談 §
「不謹慎といえば」
「うん」
「偶然、男の娘の本を見る機会があった」
「感想は?」
「全般的にはイマイチかな。萌えはよく分からないし、まるで燃えない」
「そんなことを言うためにいちいち言及したのかい?」
「いや。結構編集が狡猾だなと思って」
「というと?」
「漫画、アニメ、ゲームの紹介もあるがメインは書き下ろしの漫画だ」
「うん」
「最初の方に出てくるのは女装したら女の園に入れてお姉さまと密着出来るという比較的ソフトタッチの路線だ」
「まあ、普通の男なら考える妄想だよね。女に化ければ女子更衣室に入れるとか」
「でも、マニアはそれでは納得しない。なぜなら、可愛い男の子が好きである男、あるいは男に愛された可愛い僕という趣味が存在するからだ」
「それってどんな○モ?」
「ホ○といっても趣味は多様だから。真面目な話、自分が女であると認識している男と、自分を男であると認識している男では、まるで違う。まあ他人事だから受け売りだがな。実際、マッチョな男らしいホ○と、女装する女らしい○モは犬猿の仲らしい」
「でも詳しいね」
「コリン・ウィルソンの性のアウトサイダーとか読んだことがあるしな」
「そういう趣味あり?」
「コリン・ウィルソン趣味は昔あったぞ。SF小説とか超常現象の本とか少し読んでいた。賢者の石というSF小説から入った。使っても別にHPは回復しないが、シェークスピアはベーコン説を扱っていた。他に、大学生時代、大学生協でミステリーズ買ったら店員に褒められたぞ。こういうのに興味をもつ人が絶対にいると思って仕入れたって」
「なんか趣旨が違う」
「だから、ケロロ軍曹でいくら冬樹君がトンデモネタに走っても基本的にOKだぞ」
「余談に走りすぎ」
「話を戻すと、最初に「女装した僕」と「女性」の漫画から入って、途中から女装男と男という話に変わっていく。これは十分に狡猾な構成だと思った」
「なるほど」
「でもそれは本題ではない」
「本題はなんだい?」
「一文字武蔵というキャラが出てくる。たくましい男になれと父がつけた名前だそうだ」
「ははは。たくましい男になれと父がつけた名前なのか」
「そうだ。たくましい男になれと父がつけた名前だ、一文字武蔵」
「それで一文字君というわけか」
「今時のオタクにこのネタ分かるかね。これでいいのかね」
「でも、君には受けたからいいじゃないか」
「偶然見たからな」
「しかし、下の名前は違うね」
「うん。実は引っかかってもうちょっと調べた」
「それで?」
「実は、ゲッターロボ號の主人公の姓が一文字で、無印ゲーターロボのゲッター3のパイロットが武蔵」
「一文字つながりでゲッターにつながっちゃうのか」
「1970年代ロボットアニメネタだが、もしかしたらスパロボ世代には常識なのかもしれん」
「スパロボか。ぜんぜん知らない世界だ」
「全然知らない世界だけど、知ってるはずがない昔のロボットアニメ知っている若い人はだいたいこれ経由らしいぞ」
「ははは」
「あれ。でもよく考えると」
「なに?」
「女装した一文字武蔵の相手役は、かっこいいスマートで女らしくない女でちづるさんという名前なのだ」
「まさか。コンV……」
「これ以上突っ込むのは止めよう。スパロボ世代ならコンVネタをひろっていても不思議じゃないし。ちなみに、コンVはちずるだからな」
「細かい……」
「地球をなめるなよ、宇宙戦艦ヤマトをなめるなよ、他に見るものが少なかった世代をなめるなよ」
オマケ2 §
「ヤマトに男の娘がいたら、どうなるだろう?」
「そのネタは既に書いているから詳しくは繰り返さないが、設定と作画の矛盾が解消される。つまり、森雪は紅一点だが、女の格好をした乗組員は他にも見えることになる」
「そうか」
「だから、意外とヤマトと男の娘の相性は良いのだ。関係ないようで、意外と隣接している」
「男ばかりで長期航海する船で、男色行為や女装行為はあり得そうだね」
「というわけで、ヤマトの乗組員で女装が似合いそうなのは誰だ!」
「意外と加藤とか、女装させたら格好いいお姉様になりそうな気がするな」
「あっさり似合いすぎて逆に燃えないかもしれないな」
「燃えるといえば、やはり性格も可愛くないとだめだろう」
「やはり古代か」
「性格の可愛さから言えば、古代君最高でしょう」
「次点は相原あたりかな」
「内向的でけっこう性格可愛いよね」
「森雪がネグリジェで窓から見ていても無視して飛んでいくし」
「ふん、おれの女装の方が可愛いもんね。とか思っていたのかも知れない」
「やはり心が病んでいるな」
ダイヤモンド大陸オマケ §
「男ばかりで立てこもってどうするつもりだ」
「花嫁はいるよ」
「古代君!」
「実は古代君の方が花嫁だったりして」
「そういうネタが出てくる君も病んでいるよ」
「そうか。独身の大村さんが古代の副長なのも、実は大村の心の奥さんは古代なんだよ」
「おいおい」
「お父さん不潔だわっ! って娘に糾弾されちゃう」
「でもそういう割に興味しんしん」
「部屋には隠されたヤオイ本の山が……」
「お父さんは間違ってるわ。こんなに可愛いのに女に惚れて結婚するなんて!」