「なお、この文章はヤマトファン向けである」
「昨日は違ったわけだね。でもなぜそう断るのだ?」
「オチがヤマトファン向けだからだ」
「そうか、じゃあオチを待つよ」
「さて、SPACE BATTLESHIP ヤマトで初めてヤマトを見た人のための宇宙戦艦ヤマト入門という文章を書いたが」
「うん」
「感慨深い」
「なぜ?」
「ヤマトは黄昏の存在だと思った。かつてのヤマトファンしか興味を持たないと思った。それ以外の人に向けた文章が意味を持つ可能性などもう無いと思っていた」
「そうか」
「でも、この日まで粘った甲斐があったというものだ。全く関係ない人がヤマトに興味を示すその日が来たんだ」
「確かに。粘った甲斐があるね」
「ところで、これには没ネタが1つある」
「なに?」
- 布施明のあの歌って、ヤマトの主題歌だったんですか? 紅白でも聞いたことありますけど、そんなこと一言も言ってませんでしたよ→ステルスです
「ははは。SPACE BATTLESHIP ヤマトネタにつなげたな」
「煩雑になるのでカットしたが、こういうネタは考えていた」
「なるほど」
「というわけで、話を戻すと、ともかくその日があることを信じて信念を大切に守ったことは意味があったのだ」
「枯れないように傷つかないように信念を大切に守ったといいうことだね」
「そうだ。これぞ愛だ。ヤマト愛だ」
「それでオチは?」
その日までその日までその日ま~で~♪
ヤマト愛よ枯れるな、傷つくな~♪
「なんと、ヤマト愛よその日まで」
「もしも今から百年が過ぎ、ぼくらによく似たヤマトファン達がヤマト愛と歌を忘れない時、人はみなヤマトを愛せるかも知れない」
「百年じゃ無理。西暦2199年まで待たないと無理」
オマケ §
「でも、これは単なるギャグじゃないんだぜ。けっこう今の心情にしっくり来る」
「その日まで粘った甲斐が本当にあったということだね」
「そうだ」
「それで君はこれからどうするの?」
「やることを全部やったら引退できる踏ん切りが付いた」
「卒業問題ってやつだね」
「そうそう。結婚式場の窓を叩いて……って違うだろ」
「ヤマト関係のコレクションも処分するの?」
「そこまでは考えていない。ヤマトだけは持っていてもいいかもしれない。でも、他は処分する。というか処分実行中だ。徐々に分割しつつヤフオクでガンガン売り出し中だ」
「そうか」
「まあ物置の奧にあるものまでは手軽には出せないから難しいけどな」
「それで、いろんなアイテムを処分して君は何が残るの?」
「体験だよ。ある瞬間のある体験は2度と帰らない。道具を後生大事に抱え込んでももう戻らない」
「でも、残すものはあるんでしょ?」
「ある」
「どうやって区別しているの?」
「本当に思い入れがあるものは残してもいい。たとえば、M4シャーマンのキットは残すが、シュビムワーゲンのキットは売り払っても構わないとかね」
「ガ○ダムは処分してもヤマトは残すってことだね」
「実は、G○NDAM Officialsをヤフオクに出すために箱を用意して撮影したところなんだ。まだしてないけど。良く分かったね」
「じゃ、ヤマトのロマンアルバム(初版)は?」
「出す予定無し」
「ははは」
「微妙なのはTAMIYAのウォーターラインシリーズの大和だ。ヤマト関連グッズにいれていいのか……」
「確かに微妙だ」
「そうそう微妙といえば」
「なに?」
「実はアクションドールの両津勘吉(冬服警官)と玲子フィギュアを持っているのだ」
「ははは」
「両津勘吉を処分する気は無いが、玲子フィギュアは処分するかも知れない。まだ未定だがな」
「ははは。微妙な線引きだ」
「微妙と言えば、実はヤマトの最初のロマンアルバムも2冊あるんだ。2冊目は同人ショップか何かで250円だったかでたたき売られていて不憫だったので買ってきた。何と買ったまま未開封」
「2冊目じゃねえ。開封して見る必要もないか」
「これもダブりと見なして処分するか、1冊目は書き込み等もあるし予備として残すか微妙だ」
「微妙だねえ」
「って言ってる間に、不要品をオクに出す時間が今日も消えた」
「ひぇ~」
千とオマケの神隠し §
「なんで千尋? ヤマトじゃないやん」
「だってテレビ付けたら放送していて、釜爺が言ったんだよ」
「なんて?」
わからんのかね?
愛じゃよ、愛
「わはは。そうか。愛か」
「ヤマトと宮崎アニメ、反発し合っているようで、実はコインの表裏だと思うぞ」
「ハイジも宮崎アニメとすればヤマトは裏番組ってことだね」
「なんか違う」
オマケの断層 §
「ちなみに、SPACE BATTLESHIP ヤマトは2010年12月1日より公開されて、その後、徐々にフェードアウトして消えると思っていた」
「うん」
「だから、2010年12月も2011年1月もあまり差はないと思っていた」
「単に盛り上がりが小さくなっていくだけ、ということだね」
「でも実際は違った。2010年12月と2011年1月では、あまりにも状況が違いすぎる」
「どうして違ってしまったの?」
「理由は2つある。1つは、映画そのものが深入りするとガラッと違う表情を見せたからだ」
「奥行きがあるってことだね」
「もう1つは、別の世界、別の人種との接触だ」
「木村拓哉ファンってこと?」
「それもあるが、それだけではない。意識する対象が大幅に変わったのだ」
「昔はガ○ダムを意識したわけだよね」
「うん。でも今はもっと普通の洋画や邦画と比較してどうかと考えるようになった」
「まさに世界が一変したという感じだね」
「そうさ。世界観が塗り変わったのだ。SPACE BATTLESHIP ヤマトが天使の絵の具で塗り替えたのだ。思いのままにね」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトが黄昏うつす窓辺に舞い降りたのか」
「そうさ。黄昏そのものに思えたヤマト世界に舞い降りた革新者なのだ」
「そうか」
「だからこれでトーノ・ゼロ新たなる旅立ちなのだ」
「うわ、こいつ不器用だから喫茶店でランチひっくり返したぞ」
「念のためだ。説明するぞ。ランチとは軍艦に搭載されているボートの一種で、陸地との往復などに使う。宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ちで、徳川太助は接近してくる巨大なヤマトに見とれてこれを転覆させてしまったのだ。それを昼食のランチに引っかけたギャグだぞ」
「説明ご苦労さん。こういう配慮が必要な時代ってことなのかね」
「ってか、普通はワカラン。新たなる旅立ち、ランチ、ひっくり返すで徳川太助は普通連想できない。分からないことを前提にするのは当たり前」
「うーむ。考える人になって考え込んじゃう」
「左右逆!」
オマケIII §
「ところで、シュビムワーゲンは説明しないでいいのかい?」
「そうだな。では説明しよう。ココロ図書館の主役メカである」
「なんか違う……」
「念のために言うと手元にあるのはTAMIYAの1/35の未組み立ての箱だからね」
「なんでそんなものを」
「大塚さんのソフトスキン趣味に影響されてウィリスMBとかマットとかハンビーとかキットを買い込んだとき、敵のドイツ軍のソフトスキンも作ってみたくなったのさ」
「でも、ヤマトとあまり関係無いね」
「ヤマトの前番組には大塚さんが関わっていたのになあ」
「でも、もういいの?」
「グリーン・ゾーンというハンビーが主役メカの映画も見たしね。けっこう満足したぞ」
オマケ360 §
「と書いてXbox360の電源を入れてメニューをスクロールさせたらいきなりグリーン・ゾーンの文字が見えて焦った」
「なぜそんな文字が?」
「Zuneで映画が配信されてるからだよ」
「なるほど」
「偶然って恐ろしい!」