2011年01月10日
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続・ヤマトがスタートさせたアニメの時代は終わった・その先は?

Written By: トーノZERO連絡先

ヤマトがスタートさせたアニメの時代は終わった・その先は?で「カードファイト!! ヴァンガード」というテレビアニメの新番組を取り上げたが、実はヤマト感想の文脈で取り上げることはあながち間違いではなかったようだ」

「なぜ?」

「話は長い。焦らず聞け」

「うん」

「まず、このアニメを見て、最初に思ったのはどことなくライブオン CARDLIVER 翔というアニメと持ち味が似ていることだ」

「それで?」

「でもカードとしての系列はぜんぜん違うし、錯覚かと思った」

「そもそもライブオン CARDLIVER 翔というのはどういうアニメだったんだい?」

「うん、いい質問だ。基本的にカードバトルのアニメだが、カードで呼び出されるモンスターの名前が楽しくて良かったぞ」

「たとえば?」

「ナイフを頭に生やした象のモンスターがゾウリンゲン。サルサを踊る猿がサルサルサ。穴に隠れる引っ込み思案のモグラがタテコモール」

「ははは」

「ちなみに、主人公のチームメイトで金持ちのマイペースな男は間狩 徹(まかり とおる)という」

「ははは」

「ヒロインの小芹アイはパンチラに頼らず可愛さを出しているいいキャラだったしな」

「そうか」

「主人公もいいボケキャラだし、良かったぞ、チームあんパンは」

『アンヴァンシブル(無敵)だ』

「って今の突っ込みはどこから?」

「で、何がどう関連しているのさ」

「ヴァンガードの辻初樹監督がその前に監督したのがライブオン CARDLIVER 翔というわけだ」

「なるほど。でも、やっぱりヤマト関係無い」

「いやいや。話はここからだ」

「というと?」

「これは辻初樹監督の初監督作品というわけではないから、もっと過去に遡れる」

「そうか。でもヤマトじゃないよね」

「そうだ。ヤマトじゃない」

「じゃあ、どこに行くの?」

「初監督作品が姫ちゃんのリボン、次が赤ずきんチャチャらしい」

「ヤマトじゃないやん」

「でもさ。この2つは主題歌がSMAPなのだ」

「え?」

「主題歌がSMAPだったのだ」

「なるほど。そこで、SPACE BATTLESHIP ヤマトとの縁が生まれるわけだね」

「そこまで気付いてヤマトから遠く離れたつもりが一回りして最初に戻ったことに気付かされたよ。ははは」

「なるほど」

「ところで、さらばと2の関係は?」

「パラレル・ワールドだよ。パラレルパラレル、服を着ているテレサになあれ」

「いけいけゴーゴージャンプ!」

「ちなみに一般的にワープはハイパースペース・ジャンプあるいは略してジャンプとも呼ぶから、ジャンプであながち間違いじゃないぞ」

オマケ §

「WikiPediaの赤ずきんチャチャの項目には以下のように書かれている」

演出を担当した桜井弘明・佐藤竜雄・大地丙太郎の3人は本作で才能を発揮させ「チャチャ三羽烏」とも呼ばれた

「うん」

「若手演出家の暴走にこそ赤ずきんチャチャの見所があるという論調も昔はあった」

「そうだね」

「でも、その後の経緯を見ると、彼らはどこまで有能であったのかは疑問符が付く」

「そうなの?」

「では逆に質問しよう。この3人の代表作がすぐ言えるかい?」

「桜井弘明はデ・ジ・キャラット。佐藤竜雄は飛べ!イサミ、大地丙太郎はりりかSOSかな」

「デ・ジ・キャラットは先細って消えてしまった。飛べ!イサミは確かに人気もあったが上に総監督の大ベテランの杉井ギサブローという重しもあったが、重しを失うとどんどん失速していった。大地丙太郎も、大人気長寿アニメの『あたしンち』の監督になれるはずだったのに、降りてしまった」

「うーむ。確かにあまりいい結果ではないね」

「大地丙太郎に才能がないとは言わない。実際、『レジェンズ 甦る竜王伝説』も面白かったしね」

「でも、あまりパッとしないね」

「おそらく、世渡りが上手くない」

「そうか」

「実は、今になって思うのだが、赤ずきんチャチャの成功とは若手演出家の暴走で得られたものではなく、実はもっと上位の世界で『若手が正しい方向に暴走できるように環境を整えて方向付けした』結果なのかもしれない」

「そうか」

「とすれば、演出家の上位の世界とは監督とプロデューサしかいない」

「なるほど。そこで監督が辻初樹監督というわけだね」

「だからこの名前にはもっと注目すべきだったのかも知れない」

オマケ2 §

「辻初樹監督作品をリストしてみよう。WikiPediaより」

  • 姫ちゃんのリボン (1992年-1993年/テレビアニメ)
  • 赤ずきんチャチャ (1994年-1995年/テレビアニメ)
  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂曲 (1997年/劇場映画)
  • 遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX (2004年-2008年/テレビアニメ)
  • 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド (2004年/劇場映画)
  • ライブオン CARDLIVER 翔 (2008年-2009年/テレビアニメ)
  • カードファイト!! ヴァンガード (2011年/テレビアニメ)

「これが何か?」

「女主人公である姫ちゃんのリボンと赤ずきんチャチャは除外しよう。また、るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂曲はもともとテレビでも続いている作品で自由もないだろうし、おいらも見てないから除外しよう」

「それで?」

「すると残るのは4つだ」

  • 遊☆戯☆王無印
  • 遊☆戯☆王GX
  • ライブオン
  • ヴァンガード

「これがどうしたんだい?」

「実は、これらには二重ヒロインという特徴が共通している」

「ええっ?」

  • 遊☆戯☆王無印→真崎杏子とBMG
  • 遊☆戯☆王GX→天上院明日香とユベル
  • ライブオン→小芹アイと天尾ミル
  • ヴァンガード→よくわからんがOPを見る限り店員の女性とカードの女性がいるようだ

「ライブオンだけ人間-人間ペアだが、これは人間もモンスターになってフィールドに出るシステムだから別扱いでいいだろう」

「そうか」

「カードバトルをしているとヒロインがストーリーに絡みにくいから、ヒロインがゲームの内外に設定されるのはある意味で仕方のないところかもしれない」

「確かに」

「しかし、結果的にヤマトが持つスターシャ・森雪の二重ヒロインの特徴とかぶるのが興味深いところだね」

オマケGX §

「しかし、GXか。たまげたな」

「何が?」

「1,10,100,1000,万丈目サンダー!」

「なんだそれ」

「以上」

「分からないよ」

「じゃあ、改めて言おう」

「頼むよ」

「1,10,100,1000,万丈目ホワイトサンダー!」

「もっと分からないよ」

「万丈目サンダーだけで、いくらでも行けるぞ。ってか、某匿名掲示板に万丈目サンダーコールをするだけの役目のスレを見たことまであるぞ」

「誰それ? 万丈目?」

「万丈目さんだ!」

「いや、誰それ」

「とりえず、GXはオーズの主人公みたいに脳天気な主人公が最終的に挫折して悪の頂点である覇王になってしまい、それを乗り越えるいい話であった。精神性が高い」

「えらく褒めるね」

「結局、ポストヤマトはこういう方向性にしかない」

「宇宙戦艦でなくていいの?」

「出なくていいぞ。だって、舞台の大道具は宇宙戦艦でなくても問題は無いからだ」

「そんなもの?」

「そうだ、でもそれを分からずヤマトの持つファッション性を間違って取り込んでしまった機動戦艦ナデシコや、宇宙戦艦ヤマモトヨーコなどは、とても後継とは言えない」

「宇宙も戦艦も本質とは関係無かったわけだね」

「だから、ワンサくんでもメルモちゃんでもロッキーチャックでもトリトンでも良かったのだ。そう思い切れないと先に進めない。そうなると、残った船として要素は汽船YAMATOで良かったことになる。宇宙も戦艦も要らない」

オマケIII §

「1/8のヴァンガード第1話、1/9のブレイヴ、どちらも対戦相手からキーカードを受け取って戦うという奇妙な類似がある。偶然だろうけど」

「受け取る?」

「ヴァンガードの場合、用意されたデッキが盗られたカードに依存しているため貸されたのだ。そうしないと戦えないから。ブレイヴの場合、使いこなせるか見てやるという名目で渡されたものだ」

「なるほど」

「事情は違うが、カードの受け渡しが対戦前にある構造は似ている」

「そうか」

「で、これはある意味でSPACE BATTLESHIP ヤマトとも通じる」

「なぜ?」

「航路と設計図は敵の一部となるイスカンダルから発進前に提供されているからだ」

オマケ完結編 §

「この話はぐるっと一回りしてSMAPに話題が行き着くという意味で、実は木村拓哉ファンにも入っていける間口のある話題だ」

「でも、一見そうとは見えないね」

「そうだ。見かけ上SMAPともヤマトとも関係無いように見える」

「だから、読まずにスルーしちゃう人も多いかもよ」

「ははは。たまたま読んだ人はラッキーだったな」

「そうかな……」

「この話題はこれにて完結だ。次回は確約ではないがSPACE BATTLESHIP ヤマトの艦載機の新解釈を行くぞ」

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