2011年01月14日
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さらばヤマトのオレンジの人の解釈が初めてできたぞ

Written By: トーノZERO連絡先

「ヤマトを演劇として解釈すると」

「解釈すると?」

「初めてさらばのラストが解釈出来た」

「ええっ?」

「さらばのラストには以下の謎がある」

  • オレンジの人には死者と生者の区別がない
  • 死んだ森雪がまるで生きている

「うん」

「しかし、これはカーテンコールの思想だと思うとすっきり解釈出来る」

  • 作中で死んでいても生き残っていてもカーテンコールで挨拶する際に区別はない。死者も生者も挨拶する
  • 作中で死んでいても本当に死んだわけではないので、カーテンコールでは生きて挨拶する

「なるほど」

「だからテレビや映画とは違う」

「そうか。テレビや映画だと死者が活躍する映像を流せるけど、それはあくまで過去の記録ということか」

「カーテンコールに相当するものは通常存在しない。たとえ、役者が生きているとしてもだ」

「うん」

「しかし、演劇だとカーテンコール可能だ。作中で死んでいても出てくる」

オマケ §

「そう考えると、思想的にサクラ大戦とつながってくるね」

「どのあたりが?」

「活動写真で、舞台の上で凄いやりとりがある。でもさ。カーテンコールになると全員並んで挨拶する。まるで何事も無かったかのようにだ」

「そうか。あれだけ退艦するのは嫌だとごねた島がオレンジ色で第1艦橋にいるのと同じってことか」

オマケ2 §

「ただし、さらばの場合、出てくるのは基本的にヤマト乗組員だけという特異性がある」

「カーテンコールなら敵味方関係ないはずだよね」

「でも、デスラーはオレンジで出てこない」

「そこが問題だね」

「そこが、演劇から逸脱するプラスアルファなんだろう」

オマケ BATTLESHIP ヤマト §

「でも、SPACE BATTLESHIP ヤマトになると話が変わる」

「どう変わるの?」

「オレンジで出てくるのは死者だけになる」

「見た目は似てるけど、微妙に違う解釈だってことだね」

オマケ都知事 §

「ぜんぜん関係無い余談だが」

「うん」

石原都知事が吠えている

都議会で青少年健全育成条例の改正案が可決されたことに関し、東京都の石原知事は17日の記者会見で「(規制対象の作品は)テレビで映せますか」「世の中にはDNAが狂っていて変態の気の毒な人がいる」「幼い子供を強姦するストーリーなど何の役にも立たない、害あって一利なし」などと発言した。

「それがどうしたの?」

「復活編といえば、最初にどどーんと原作石原慎太郎」

「ははは」

「ネットの世界は石原都知事叩きに夢中だが、実は発言の趣旨をよく見ると、アブノーマルを完全に否定しているわけじゃない。実は割とそういうものを具体的な知り合いとして良く知っていて、彼らを全否定する気は無い感じだ。もちろん彼らは間違っている。間違いは間違いとしているが、それも全否定しない。ただ、社会が許容できる限度をもう超えてしまったという認識なんだな」

「それで?」

「石原慎太郎というのは、マッチョな右翼型の強硬な独裁者というイメージで見られるが必ずしもそうではない」

「というと?」

「今の世の中行きすぎだという趣旨ならおいらもそう思う」

「そうかい? そんなに行きすぎてるかい?」

「だって、子供が好きなキャラクターの名前で画像検索すると、一発でエロ絵が出てくることだってあるんだぜ。いくら何でも、それは無いだろう。子供の夢を壊すし過ぎだ」

「うーん、まあ確かにそうかな」

「同人誌即売会の中だけの話なら、かろうじて許容範囲内だろうけどな」

「子供が簡単に見られない場所ってことだね」

「ネットは社会の規律を壊したが、当然その反動はネットに押し寄せる。でも、ネット側にそれを受け止めるだけの覚悟があるようには見えない」

「というか、自分たちが元凶だって意識が無いみたいに見えるよ?」

「そうだ。加害者はすぐ忘れるが被害者はいつまでも忘れない。だから、逆襲タイムになると被害者から逆襲を受けるが加害者はもう忘れているので、なぜ逆襲されるのかが分からない。理不尽な攻撃をされたと怒るだけだ」

「昔からよくあるパターンじゃないか?」

「そうだ。泣け来るほどよくあるパターンだ」

「ネットの革新性ってのは、その程度の革新性に過ぎないわけだね」

もちろん彼らは間違っている? §

「君の、もちろん彼らは間違っている、という言い切りも物議を醸しそうだね」

「そうか? 間違っているからむしろ燃えるって面もあるだろう」

「ええっ?」

「よくある勘違いだけどさ。たとえば服装倒錯者って種類の人たちがいるわけだよ。彼らは、男が女の服を着ることを差別しないで欲しいという。ならば、男女の服に一切の格差を無くして男がスカートをはいても奇異じゃない社会を作ったとしよう。その世界で彼らは満足できるだろうか?」

「ああ、分かったぞ。そういう世界にはスカートはあっても女の服は存在しなくなるわけだ。だから女の服を着る喜びは無くなるわけだ」

「だからさ。変態さんはアブノーマルで間違っているからこそ、そこで得られる快感というものがあるんだよ」

「屈折しているね」

「そうさ。世の中は屈折しているのだ。どこでもネットで無修正ポルノが見られる社会なんて面白くも何ともない。ちらりとのぞき見る秘密の穴があってこそ、何倍にも興奮できるというものだろう」

「欲望のためには、欲望を抑圧した方が良いってことだね」

「抑圧がかえって欲望のためなんだよ」

さらばオマケ §

「というわけで、話は簡単。このことはさらば宇宙戦艦ヤマトを見れば分かる」

「えっ?」

「古代は出航したいという欲望を持った。しかし、藤堂によって抑圧された」

「命令に説明は無い」

「その抑圧で、古代は本当に出航しちゃった。欲望が倍増したんだ」

「そうか。欲望のためには、欲望を抑圧した方が良いってことだね」

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