「ヤマトは矛盾の作品である、と思う」
「どのあたりが?」
「分かりやすい実例を出してみよう」
- 通信室に笑って入るのにみんな泣いて出てくる
- 捕虜を殺しに行ったのに自殺を止めてしまう
- イスカンダルだと思ったらガミラス
- 無理矢理引き寄せられた被害者なのに、いつの間にか相手を滅ぼした加害者になっている
- 謀反者として出航したはずなのに地球を守る救い主になっている
- イスカンダルを助けに行ったはずなのに、イスカンダルが消えてオシマイ
- 地球を救いに舞い戻るためにイカロスまで行ったはずなのに、敵母星を目指す
- 第2の地球を探していたのに、太陽に水鉄砲を撃って地球を守ってしまう
- ディンギルの生き残りを助けに入ったはずなのに、いつの間にかディンギルに襲われてる
「これってどうなのかな。そもそも映画は意外性が無いとダメなんだろ?」
「そうだ。意外性は必須だ。客が飽きないためにね」
「そうすると、これらもその範囲内であると言えないか?」
「言って言えないことも無い。しかし、こういう意外性が典型的とも言えない」
「というと?」
「ガ○ダムに喩えると、イスカンダルだと思ったらガミラスというのは、サイド3がジャブローの隣にあるようなものだ」
「そうか。ガ○ダムはそういう意味で意外性が少ないわけだね」
「最後まで直線的にザビ家を追い詰めて終わってしまう」
「そうか」
「そこは単調でイマイチ面白くない。ある意味で、哀戦士とめぐりあい宇宙を比較して、めぐりあい宇宙がイマイチである理由でもある」
「そうか。哀戦士はまだしも意外性があるんだ」
「そうだ。敵であるハモンにアムロが気に入られてしまうとか、ミハルがジオンのスパイなのにジオンのMSにミサイル撃ってしまうとか。そういう矛盾を多く含む」
「だから、哀戦士の方が人間的で面白いわけだね」
「まあ、世間の評価は知らないけどな」
「めぐりあい宇宙を褒めてる人もいるわけだね」
「やっぱりおいらは哀戦士でいいや。死にゆく男達は愛する女達に♪」
「ウッディーさんも特攻するし」
ウッディー「どうしたらいいんだマチルダ。もう出撃可能なGMも無い」
マルチダ「あなたにはまだ武器があるじゃない」
ウッディー「武器? どこに?」
マルチダ「あなたの命よ」
アムロ「ウッディーさん。あなたの中に本物のマチルダ愛を見せて頂きました」
アムロ「僕の無敵のガ○ダムの力がお役に立つでしょう」
アムロ「さあ一緒にシャアのズゴックに突っ込みましょう!」
シャア「冗談では無い! (ぐしゃ)」
アムロ「あ、冗談ってばれた?」
(ウッディーの死を)振り向くなアムロ♪
「なんだよこのオチは」
「いやいや。オチはこのあとガ○ダムの頭にタライの代わりに石が落ちてくるのだ」
オマケ §
「以前にこう書いた」
「うん」
「ちょっとうざいので、実写の島の制服を着せてみよう」
『息子は5歳になったんだ。必ず放射能除去装置を持って帰るからな。約束だ!』
「島が一気に子煩悩のいいパパに変身したぞ」
「服に着られる男の子だからいいのだ」
「テレサが泣くぞ」
「はっと気付いた」
「何を?」
「以下のオチで締めるべきであった」
「テレサよ、永遠に、微笑みを」
「そうか、聞こえるんだね?」
「うん」
「島をなくして泣いてる声が」
オマケ2 §
「以下のオチで締めるべきであった」
「テレサよ、永遠に、微笑みを」
「そうか。『ヤマトよ永遠に』の島は特にテレサ以外の女に誘惑されることもなくしっかり元気に生きてるから笑って天国から見守れるってことだね」
「サーシャがおじさまラブラブだからな。島は安全だ」
「アルフォンも雪一筋で島は誘惑されないしね」
「なんか違う」
オマケIII §
「そうか、聞こえるんだね?」
「うん」
「光なくして泣いてる声が」
『ひかりの最終が行っちゃったよ。これじゃ白色彗星に追いつけない』
「のぞみを捨てるなテレサ」
「ひかりがダメでも、まだ、こだまがあるじゃないか」
「もちろん、こだまならヤマト世界でもバッチリさ」
「どうして?」
「山崎貴監督は151系こだまを描いた過去がある」
「それ新幹線ちゃうで」
オマケ6 §
「マチルダと叫ぶとしたら」
「仮定の話だね」
「連想するのはガ○ダムよりもACE COMBAT 6だ」
「ええっ?」
「娘マチルダがスクールバスで出かけている時に奇襲を受けてグレースメリアは壊滅。母親の悲痛な叫びを聞け」
「そうなの?」
「新型巡航ミサイル・ニンバスがアイガイオンのVLSから発射されて、緊急に迎撃に出てきたエメリア軍も潰走。落とす予定の橋も落とせずに逃げるしか無い」
「ニンバスってそんなに凄いの?」
「天使の姿が見えないぐらいやってくれる広範囲を巻き込む炸裂兵器さ」
「そんな敵と戦えるの?」
「天使の姿が見えるエメリア軍は戦える」
「天使が出てくるの?」
「出てくるのは金色の王だけだ」
「じゃ、どうして天使が見えると分かるの?」
「みんな言ってるからさ。天使とダンスでもしてな って。ダンスできるのは見えてる証拠だろ? 嘆くことより、楽しむことを考えないと」
「なんか違う」
「金色の王の微笑みがあらんことを」
「もし、デスラーズウォーができていたら?」
「青色の帝王の微笑みがあらんことを」
オマケ完結編 §
「更に余談だが、実は誰でも知ってる往年の有名キャラクターとかぶる名前を持つキャラが続々出てきて検索がぐちゃぐちゃになる現象が起きている」
「知ってたらかぶるのは避けるのじゃないの?」
「常識的にはそうだが、実は彼らは若すぎて知らないんだよ」
「なんと。誰でも知ってるキャラを知らないのか」
「その時代を生きてないからな」
「なるほど」
「でも、あとでしまったと思っても手遅れ」
「ネットの世界はそんなのばかりだね」
「言葉で検索するのが目的を達成する基本だから、言葉の扱いがそんざいだとすぐ破綻する」
「厨房とか本来と違う意味で使うスラングが横行したら破綻しちゃうってことだね」
「そうだ。ある意味で既に崩壊は進行中だ。この素晴らしいネットの世界は、素晴らしいと讃える連中によって順調に地獄に落ちていく過程にある」
「もちろんそれは皮肉だね?」
「いちいち質問することではないぞ」
「そういう意味では、マチルダはガ○ダムが先だってACE COMBAT 6に怒ってるかもよ」
「ははは。それを言ったらこっちはマルチダといえば戦車が先だ」
「なるほど。ガ○ダムの方が後出しだと。イギリス戦車ファンをなめるなよ、と」
「残念ながらおいらはイギリス戦車ファンというわけでもないがな」
「ぎゃふん」
「しかし、ドメルの元ネタのロンメル元帥が戦った相手でもあるから無視はできない」
「結局、どんなに離れてもヤマトネタに戻るのか」
「ちなみに、ヤマトでもものによってはドメルの他に本当にロンメルという敵が出てくるケースがあるからな」
「えっ?」
「たしか、冒険小説だとドメルとは別にロンメルという敵がいたはずだ」
「はははは」
「大クロニクルを確認したが、『ヤマト各話プロット』のp139にロンメルの名前が確認できる。フィルムになる前の構想だ」
「そうか」
「他に大クロニクルではドンメルの名前も見える」
「ドメル? ロンメル?」
「ドンメルだ。おそらく、ドメル、ロンメル、ドンメルと表記が揺れていた時期があるのだろう。それを見て、高垣眸はドメルとロンメルを別人として冒険小説に登場させたのだろう」
「どんどんドメルとロンは?」
「あるわけないだろ」