「まあ、ともかくGears of War 3である」
「君がそういうタイトルをプレイするなど、ぶっとびジャンプで驚く人が多いと思うぞ」
「ちょっと前はACE COMBATとFFの専業という立場であった。たまにドラクエをやる程度で。でも、最近はFFへの執着も無いし、そうなるとACE COMBATしかやらないのも体験が貧しくなると思ってね」
「だから、ラストレムナントやったりExplosion Manやったりしているのか」
「まあ、それもある」
「では、ずばり、Gears of War 3というのはシリーズの3作目で、これまでシリーズ作をやってない君が取り組むにはあまり向いてないように思う。それなのに、参戦したということは、何か大きな理由があるのかい?」
「ずばり言って、そんな理由はない」
「ぎゃふん」
「未知なる世界に踏み出そうと言うとき、チョイスに理由なんてあるか」
「それでいいの?」
「初めてプレイしたACE COMBATは2で、FFは4だった。3で悪い理由なんてない」
「参戦してその感想に間違いは無かった?」
「それは後で触れよう」
製品の概要 §
「概要といっても、奥深いところは何も分かってない。ただストーリー追って途中までプレイしただけだ」
「そうか。でもその範囲で気づいたことはあるだろう?」
「ゲームの内容は基本的に銃を撃って戦うTPSという形式のゲームだな」
「TPSはサードパーソン・シューティングゲームだね」
「そうだ。第3者視点で主人公を見ているシューティングだ」
「それで敵は何者なの? 何を撃つの?」
「架空の惑星上で人類を脅かす怪物だな。それを撃ちまくる。武装を拾って補充しながら撃ちまくる。武器を持ち替えながら撃ちまくる」
「しかし、君はそういうゲームに慣れていないだろう?」
「だから、いちばん優しい難易度で始めたよ」
「なら楽勝でサクサク進む?」
「そうでもない。何回も死んだよ」
やりやすさという問題 §
「では難しいゲーム?」
「そうでもない。以下の点でとても分かりやすい」
- 行き先を示す仕掛けがあって、迷いにくい
- こまめな自動セーブが入ってやり直しもやりやすい
- 敵が怪物で、父親を探しに行くという動機付けも分かりやすい
- 適切なガイドが入って、操作方法が説明される
「じゃあ、初体験でもけっこうできちゃうってこと?」
「そうだね。そういう意味ではとても遊びやすいよ」
懸念事項 §
「懸念されることは、あまり日本人向けじゃないことかな」
「どのへんが?」
「途中でパワードスーツみたいのを着込んでそれで戦うのだけど、それは日本人がイメージするヒーローロボとはかなり縁遠い。巨大な怪物と戦うにしても、日本のセンスだと対等の大きさのロボに乗り込んで戦うけど、このゲームではやはり小さな身体で戦う。あのメカはC.O.G.シルバーバック:SDF Mk-4 Sliverbackというらしいな」
「小さな身体で大きな敵を倒すのがアメリカ人ごのみってことだね。小さいネズミが大きな猫を翻弄するアニメとか」
「まあな。そういう意味で、おいらはこれで構わない。その方が痛快ってものだ。でも、日本のアニメ特撮に浸ったオタクにはやや高いハードルかもしれない」
「そうか」
「でも、その程度のハードルを踏み越えてこっちにおいでよ」
「なぜ招く?」
「予想以上に良くできているし、面白いから」
「さすが、3作目まで作られる人気ゲームだね」
なうせえびんぐがない §
「サクラ大戦3のとき、『なうろぉでぃんぐがない』というのが売りであった」
「ドリキャス時代だね」
「でも、このゲームはゲームの進行中に自動的にセーブが走る。セーブ中だから電源を切らないでくれという表示が出てニヤリとしたよ。理屈の上ではできる。同時並行で自キャラの操作を可能にしながらセーブさせるのは難しいけどね。でも、不可能じゃない」
「それは、プログラマの視点という奴だね」
「まあ、前からそうなのかもしれないけど、シリーズでプレイするのはこれが最初なんでね」
最大のピンチとは §
「ゲーム中の最大のピンチは、変なモードに入って隠れてばかりで撃てなくなったときだね」
「いろいろな姿勢を取れる機能性はいいけど、分かってないと変なことになるわけだね」
「まあ、シリーズも3作目ならある程度難しいことはファンなら慣れっこということなんだろう」
「じゃあ、否定はしないの?」
「もっと慣れたら上手くやれるようになるだろう」
「そんなものかね」
「世の中にTPSは多いしね。ある程度の慣れは期待していいんだろう」
「でも君は過去に経験が無いんだろう?」
「今思い出した。ダージュ・オブ・ケルベロス。あれはクリアしたぞ。れっきとしたTPSのガンシューティングだ」
この先の問題 §
「じゃあ、この先はどうするの?」
「第1印象が良かったので、しばらく続けよう。エンディングは見たいからね。見られるかどうかは別として」