「非公式異端的宇宙戦艦ヤマトWikiの掲示板に珍しく書き込みがあった」
「なんて書いてあったんだい?」
「ヤマト2の2代目デスラー艦はどうなったのか、ということだ」
「新たなる旅立ちにはもう出てこないから、破棄されたわけだろ?」
「より正確に時系列で書く」
- 2代目デスラー艦とヤマトが接舷して戦闘する
- 古代が負傷して、雪が抱えて、デスラーが立ち去る
- デスラーが乗っていると思われる搭載艇がデスラー艦を離れる
- ガミラス艦隊がその場を離れていく
- ヤマトはその場に止まる
- うだうだの後、ヤマトは2代目デスラー艦から離れて地球に向かう
- それ以後、2代目デスラー艦は出てこない
「ガミラス艦隊もヤマトも離れたから、捨てられたってことだろ?」
「いやいや。ヤマトが離れた後、こっそりガミラス艦が戻って来て回収することはできたんだ」
「でも、新たなる旅立ちではもう出てこないぜ」
「回収しても使い物にならない。しかし、機密情報一杯で残したくはなかったかも知れないし、部品は取れるかもしれない」
「部品を取ってどうするんだよ」
「だからさ。新たなる旅立ちのデスラー戦闘空母の謎が解けるかも知れない」
「どういう意味?」
「ヤマト2にはデスラー砲装備の戦闘空母は出てこない。それ以後、母星抜きで流浪していたガミラス艦隊はデスラー砲装備の戦闘空母を手に入れている。これは何を意味しているのか」
「現地で改造したってことだね」
「しかし、デスラー砲のような高度な装備を、そう簡単に現地で作れるだろうか」
「なるほど。2代目デスラー艦をこっそり回収して部品取りに使えば、デスラー砲はあるわけだね」
「デスラー砲そのものでなくても、重要な部品が回収できるだけでも役立つだろう」
「なるほど」
「これが夢のある解釈だ」
夢のない解釈 §
「じゃあ、夢のない解釈ってあるの?」
「2代目デスラー艦の残骸が取り残された場所はおそらく太陽系内だ。邪魔なので、地球の業者によってデブリとして回収されてスクラップだろう」
「ぎゃふん」
オマケ §
「あらためて見て思った」
「何?」
「ここで、デスラーは謎の言葉を残して立ち去っている」
「うん」
「これはテレビのキャプテンハーロックと同じなんだ」
「えっ?」
- 敵のリーダーと直接対決
- 謎の言葉を残して立ち去る敵のリーダー
- でも真の最終決戦はその後で、別の相手とやる
「別の相手っていうのは都市帝国か地球のマゾーンということだね」
「つまり、ヤマト2と、テレビシリーズ宇宙海賊キャプテンハーロックは別の母親から産まれた異母兄弟って感じなのだろう」
「松本パパは共通ってことだね」
「これが、この時点での松本パターンなんだろう」
「でも、ママは違うね」
「だから細部はかなり違ってしまう。母親違いだからしょうがない」
オマケ2 §
「であるから、なぜ新たなる旅立ちは松本的にNGで、ヤマトよ永遠になら良いのかが分かる。キャプテンハーロックから類推される松本パターンは、主人公が船から下りることをおそらく求める。だから、みんな主役船から下りている永遠にの世界観はOKだけど、いつまでも日常的に主役船に乗っている世界観の新たなる旅立ちはNGだってことだ」
「ハーロックとミーメだけは残るじゃないか」
「だからそれがイカロスの真田とサーシャに対応するわけだ」
「えっ? 確かに地球の男と異星の女だ」