「おいら、馬鹿なので金も無いのに予約してしまった」
「なんでだよ。サイズ比較ポスターなんて意味ないだろ。設定資料で全部長さが分かるだろ」
「いや。見ているとロマンが広がる」
「どうして?」
「黒色の三脚戦車とヤマトの艦橋とコスモハウンドが並ぶ映像は無いし、設定資料も無い。あり得ない。永遠にの三脚戦車は、ヤマトIIIのコスモハウンドとは永遠に並ばない」
「そうか」
「同じようにプレアデスとゴーランド艦と標準型戦艦も並ばない」
「それでも並べると何が見えるの?」
「自分と同程度の敵との交戦がこなせるように配慮して設計されていると想定すると、ヤマトの通常武器ではプレアデスは倒せない。当然の帰結だ。プレアデスが想定する防御はもっと大きな艦からの攻撃だ。波動砲だけが問題になる。あれは破格の破壊力を持つからね」
「それで?」
「だから、YAMATO2520のサイズはプレアデス・クラスの敵との交戦を想定して、それより多きくならざるを得ない」
「ブルーノアはもっと大きいよ」
「宇宙空母だからだ。戦艦としての攻撃力防御力を維持したまま、航空機取り扱い能力を拡大するなら船体そのものの拡大が必至だ。かといって、全ての艦が大きくなって意味があるわけじゃない。砲戦メインの戦艦はやはり過剰にサイズが大きくなり過ぎるのを回避するはずだ」
「どうして回避するの?」
「過剰にでかい艦は維持コストで運用国を滅ぼすからさ。実際、有名な八八艦隊はたとえ完成しても日本の国力では維持できなかっただろう、と言われている」
「戦艦より空母がでかくていいの?」
「いい。なぜなら実際には戦艦が最大とも言い切れないからだ。実際、八八艦隊の計画案を見ると戦艦より巡洋戦艦の方がでかいケースが多い」
「えー」
「実際、破格の大和があるからあまり感じないかもしれないが、巡洋戦艦として起工して空母として竣工した赤城は戦艦長門より全長が長い」
オマケ §
「しかし、このページにある赤い星を前に並んでいるヤマトとデスラー戦闘空母のイラストはいい。というか、これは新たなる旅立ちのラストシーンだよな」
オマケ2 §
「YAMATO ERA 2199が欲しいと前に言ったけどさ。やっと分かった。このヤマト・メカニカルイラストレーションズがYAMATO ERA 2199相当だったんだ」
「ひぃ~。アイデアを出すより先に企画が動いてたのか」
「ディアゴスティーニのヤマトシリーズは買えなかったので、今度は買ってあげたい」
「しかし、君の懐は耐えられるのか?」
「さあな。そんなことは経済破綻してから考えるさ」
「でも今回は気前がいいね。どうして?」
「万を超えるとさすがに出費を考える。数千円の桁なら比較的軽い決意でボタンが押せる」
オマケのノア §
「そうすると、ブルーノアのような巨艦はおいそれと代艦を建造できない。大切に直しながら2220から2520まで使い続けるとしても奇異ではない」
「経済の問題だね」
「そうだ。実際にB-52が未だに現役という話と似ている」
「B-52?」
「WikiPediaより」
初期型のB-52が現役だった頃には「機長(多くは30歳代以上)より機体の方が年上」、あるいは「親子二代でB-52に乗っている」といった例がしばしば見られたと言うが、B-52の退役が先に延びるにつれ、このような例はますます増加していくことになろう。
「そうか。ヤマトもそうだよね。フネの方がどの乗組員より年上」
「そ、そうかもな」
「昔は、父ちゃん発動機の音が……という子供よりフネは年下だったはず(推定)なのに」
オマケ・【YAMATO CREW】小林誠アートカレンダー特典壁紙 §
「【YAMATO CREW】小林誠アートカレンダー特典壁紙、というものが存在する」
「欲しい!」
「予約してしまった馬鹿だけの特典らしいぞ。諦めろ」
「最後まで諦めないのが男だ。沖田艦長だ」
「何か意味が違う」