「日経サイエンス1月号だが」
「なんだい?」
「『うねる銀河系 暗黒物質も知られざる働き』という記事に大小マゼラン星雲が出てきて感慨が深かった」
「えー」
「大小マゼラン星雲は、銀河系を周回する伴銀河だが、もっと暗くて発見しにくい伴銀河があるという話が書いてあった。まあ、いい加減な素人要約だから信じるなよ」
「なるほど」
オマケ §
「あとは、マゼラニックストリームでは無く、スターストリームについても触れられていた」
「結局どういうことだい?」
「新型戦艦マゼランよりも、マゼラン所長よりも、日経サイエンスに大マゼラン星雲が出てきた方が嬉しいってことさ」
「ぎゃふん」
オマケファーマー §
「あとは、マゼラニックストリームでは無く、スターストリームについても触れられていた」
「スタースクリーム?」
「かなり違う」
「お許しを、メガトロン様」
更なるオマケ §
「突然気づいた」
「何?」
「ヤマトは富嶽のイメージだとしよう」
「それで?」
「富嶽は友邦国ドイツに向かって飛び立ったが、ジェットストリームに流されて間違ってアメリカの勢力圏に入ってしまう。そこで演習中の米軍に撃たれて逃げ出す。そういうイメージのストーリーじゃ無かったのだろうか、マゼラニックストリームとは」
「そもそもジェットストリームって何? ジェットストリームア○ック? ラジオ?」
「ジェットストリームはジェット気流。偏西風だよ」
「ガ○ダム関係ないのか。じゃあ何に関係するの?」
「風船爆弾」
「……」
「だから風船爆弾は運任せのトンデモ兵器と思われているけど、けっこう科学的な根拠があるのだ」
「風船がどこに行くかなんて分からないだろ」
「そうでもない偏西風に乗せればかなりの確率でアメリカに行く。確かに運任せの要素はあるが、確率的には悪くない確率で敵本土まで行く」
「確率的ってだけで問題があるのじゃない?」
「違う。普通の大砲でも100発100中なんてことはなくて、命中は確率的に得るものだ。パリ砲のように目標がパリ全域と広ければどこかに当たりそうだけどな。遠距離から戦艦を狙うような射撃をしたら、まず普通は当たらない。そこで、8~9門で同時に撃って、落下する範囲内に敵を捉えようとする。そうすると、撃っていればいずれ敵に当たるからだ」
「そうか。どのみち戦争は浪費なのだね」
「だからやるだけ資源の無駄」
「そういう意味でも、風船爆弾は資源を使いすぎない点でマシなわけだね」
「しかも、偏西風なら敵は使えない」
「ああそうか。偏西風なら日本からアメリカは狙えるけど、アメリカからだと逆風になって飛ばせないんだね」
「でも、子供を学徒動員して作らせるとか結局無駄。やはり子供は学校に通わせないと」
「た……たしかに」