「さすがに、昭和基地に戻ったらタロジロが生きていたという話で、ヤマトっぽくするのは無理だろう」
「うん。おいらもそう思っていた」
「まさか。違うとでも言うの?」
「そうだ。ストーリー的には絶対にヤマト的にはならないという確信があったので、不意打ちだった」
「何があったんだよ」
「タマホームのCMが入ったんだよ」
「まさか。ヤマトを応援する『日本の家は高すぎる』というCMをやっていたタマホーム?」
「そうらしいぞ。ヤマトの映画の前に毎回やってたあのCMのタマホームらしいぞ」
「まさに不意打ちだね」
「まさか、そういう角度からヤマトネタにつながるとは思わず、狼狽した」
「なるほど。よくわかったよ。それで今回もヤマトだと」
「ちちち」
「違うというの?」
「そうだ。都市帝国が出てきても終わりじゃない。超巨大戦艦も出てくるのだ」
「まさか」
「タマホームですっかり油断した。ストーリー的にヤマトになることはもう無いと思い込んでしまった」
「まさか。まだ話がヤマトになる余地があったとか?」
「葬式で終わるんだよ」
「は?」
「話の最後を葬式で締めるんだ。宇宙葬の代わりに水葬して、敬礼して、銃を空に撃つ代わりに宗谷が霧笛をならすのだ」
「それって、どんな七色星団の決戦だよ」
「ふふふ。やりおったなヤマトめ。ふはははは、ヤマトめ!」
「お、おかしくなられている」
「ヤマトぉ~♪」
その他 §
- 犬が基地に戻って死ぬのは、さらばの加藤を彷彿させる (さっきまでは生きていた)
- 南極圏に入ってオレンジの光に包まれるのは、さらばの最後のオレンジの人を連想させる
- リキの遺体にだけ特に泣く倉持はんは、ユキの遺体に泣く古代みたいだ (ユキとリキは名前が似てるし)
- いざとなると英雄の丘に集まる旧ヤマト乗組員
オマケ §
「結局さ、昭和基地に戻る倉持はん、というのは『間に合わなかったヤマト』なんだよ」
「えー」
「戻ってみるとみんな死んでいる」
「まさか」
「生存者がいたから、辛うじて救われる」
「話が悲惨すぎる」
オマケ2 §
「どうして、最終回なのに急にタマホームのCMが入ってきたの?」
「最終回は90分拡大版で、拡大分のスポンサーは別らしい。つまり、それまで毎回入っていたスポンサーと違う企業が入ってきているようだ」
「それでタマホームが不意打ちってわけなのか」
「タマタマなのかどうかは知らないけどな」
「ぎゃふん」
「それにしても、TBSでタマホーム!」
「そこか」
「ちなみに、他の地方でどんなCMが入っていたかは知らないぞ」
オマケIII §
「外部の問題は改めて考えさせられた」
「BDに入っているのがSPACE BATTLESHIP ヤマトの全てではない、ということだね」
「タマホームのようにヤマトを応援しているという定番CMまで含めて本来は映画のヤマトだったはずだ」
「それが、その場の空気感ということだね」
「でも、もう戻って来ない。通い詰めた者だけが覚えている空気感だ」
オマケ2199 §
「しかし、1つ分かったことがある」
「なんだい?」
「今日は世田谷にある馬事公苑でウマを見たけど、結局ウマもイヌも同じなんだ」
「生きていて感情があり愛着が持てるってことだね」
「うむ」
「しかも、どっちも4本足」
「それは違う気もするぞ」
「しかも、どっちもソリを引く」
「それは……違わない気がする」
オマケ完結編 §
「ところで、どうして馬事公苑なんて行ったの?」
「それはね。完結編のロボットホースを解釈するには本物のウマを知る必要があると思ったからだよ」
「ぎゃふん」