「速報的な話題で、またしても予定された話題は先送りだ」
「またかよ」
「以下の2点が到着した」
- ヤマト・メカニカルイラストレーションズ
- 艦艇/艦載機ポスター
「まず、ヤマト・メカニカルイラストレーションズを見た」
「うん」
「すると、輸送用の箱が既に格好いい。箱にヤマトが描いてある。まさか、そんなところから感動できるとは驚きだ。エネルギー充填100%」

「箱が感動的っていうのも何か商品として間違ってるね」
「いや間違って無い」
「は?」
「箱を開けたらもっと格好良かったからだ。エネルギー充填120%」

「そうか。画集を収めるケースが格好良かったわけだね。でも、画集が中身の絵よりもケースがかっこいいって何か間違って無い?」
「いや間違って無い」
「は?」
「ケースから取り出したら、もっと格好良かったからだ。6連同時発射プログラム起動」

「エネルギー充填120%で最大かと思ったら、その先に6連同時発射があったのか」
「速報として、ともかく見た段階での感想だ」
「そうか」
「そうそう。1つ補足する」
「なんだい?」
「紙が薄い。つまりページ数も見た目以上に多い。見ても見ても終わらない」
「えー」
「半分ぐらいで諦めて風呂に入った」
「そんなあ」
「その後も、いろいろあって時間をとられてなかなか見られなかったが、けっこう忸怩たる思いであった」
やはりこれがYAMATO ERA 2199だった §
「MS ERAは、設定資料にないディティールをどんどん足して、解釈を変えてもう一歩踏み込んでいたが、結局この本も同じだと分かった」
「たとえば?」
「ガミラスのデストロイヤーの穴に設定に無い網が描いてあるとかね」
「それだけ」
「いやいや。そういう踏み込みが凄く多い。ある意味、描いてる人たちの思い入れが半端じゃないってことだろう。期待される水準から一歩踏み込んでいる。期待される水準が既に1段階上がっているにも関わらず、更にその上を行っている」
「それが凄みだってことだね」
「そうさ。壮絶だ」
「どれぐらい?」
「そりゃもう、沖田艦を逃がすために盾になって沈むゆきかぜぐらい壮絶」
「でも、キャラの絵が無くていいの?」
「いや、メカニカルイラストレーションズなのにキャラの絵もある」
「どうして?」
「理由はいくつかある」
- まさにキャラの絵を描いたイラストも数点ある
- 冬月の甲板で敬礼している人も描かれている
- 戦闘機などはコクピットにしっかり人の頭が見える
- ロボットホースはメカだけどルガール総統もしっかり描いてあって渋くて格好いい
「ちょっとまて。ロボットホースだと?」
「ロボットホースはメカだから、メカニカルイラストレーションズに入っていても違和感が無い」
「でも、搭乗者も一緒に付いてくるのね」
「無論だ」
驚き §
「驚いたところをいくつか」
「うん」
「No.46の加藤直之のヤマトが予想以上に熱い」
「パワードスーツの人だよね」
「ヤマトなんて別に思い入れも熱意も何も無いかと思ったら大違いだった」
「他には?」
「No.47アリゾナ。かっこいいアリゾナが描いてあるだけでOKです」
「ぎゃふん」
「あとは、No.48のコスモハウンド。脚を出し入れ中で動きがあるイラストなのがいい」
「動きか」
「No.55のコスモゼロもいい。存在感ありすぎ」
「うん」
「No.59のウルク。これも凄い。初めてウルクが分かった気がした」
「あとは?」
「No.61のロボットホース」
「それから?」
「No.74の無人艦隊もかっこいい。No.81右側の二連三段空母。こういう見せ方ならかっこいい」
「もしかして、半分以上が驚きじゃないか?」
「うん。ここに挙げなかったのにも驚きは多い」
オマケ §
「コスモハウンドの説明で1カ所コスモパルサーと誤記されていた。上にパルスレーザーって書いてあったから混乱したな」
「うわっ。変なところを見てる」
オマケレス §
「シームレス戦闘機が1カ所出ている。さてどこでしょう」
「探せ! 小惑星帯からヤマトを探すのだ!」
そこは想定外だった! §
「大ガミラス帝国軍艦隊のイラストで、三段空母の飛行甲板時裏のイルミネーション!」
「想定外だ!」
「これはかっこいい!」
暗黒星団帝国艦隊 §
「プレアデスはやっぱり正面パースと思ったらラフにはガリアデスと書いてあった」
「ぎゃふん」
「ところが解説文にはプレアデス」
「混乱してるね」
「暗黒星団の宙母って設定あったっけ?」
「知らない」
横山宏さんのヤマト §
「No.77のヤマト、復活編のヤマトだけど第3艦橋が赤いかもしれない。色がやや曖昧なので分かりにくいが」
「復活編の第3艦橋はグレーってことだね」
「おいらも最近教えてもらって知ったのだけどね」
「そうか」
「ちなみに、横山宏さんはモデラーとしての心の師匠」
「どうして?」
「エアブラシ必須だと思っていたところに、筆塗りは楽しいという文章を雑誌で見て開眼したからだ」
「今では、エアブラシの単調な塗装はつまらないとまで言い切るものね」
「用途によってはエアブラシがあるといいけどね」
「やり方次第?」
「いや、対象次第と言った方がいいな」
「たとえば?」
「使い込まれた戦闘兵器は塗りが荒々しくてもいいけど、美女の肌はなめらかじゃないといかんだろ?」
基本的には §
「ディアゴスティーニのファクトファイルに使用されたイラストがメインなので、あれを買ってなかった人向けなんだろう」
「買ってた人はこれほどのインパクトは無かったかもしれないね」
「うむ。だがそれは他人だ。自分じゃ無い」
「空々しい言い訳に聞こえるぞ」
それでポスターは? §
「予想に違わぬ良い出来。1回見たらもったいなくてしまい込んだ」
「ぎゃふん」
「気づいたことは2つある」
「なんだい?」
「艦載機比較ポスターにはロボットホースも描いてある」
「えー。分類は艦載機なのか」
「まあ宇宙を飛ぶメカに搭載された飛ぶ子メカであることは確かだろう」
「なんと」
「それから駆逐艦冬月のサイズはドメルの戦闘空母より大きい」
「えー」
「冬月ってけっこうでかいの」