「西郷山公園で見落としていたものが1つあった」
「なんだよ」
「三田用水だ」
「まさか」
「試しに"西郷山"と"三田用水"で検索したら、加瀬竜哉さんのページは引っかかるし、きむらたかし@三田用水さんのページは引っかかるし、既に見ているはずの頁に舞い戻って、『やあお久しぶり』という感じだ」
「ひ~」
「西郷山は、大橋ワクワクゾーンの中心からかなり離れるが、離れる向きが三田用水と同じ。だから、三田用水関連だったのだ。自分が見た水が流れていない滝は、もともと三田用水の水を流していたらしい」
「遠くまで来たつもりで、よく知った水と再会したわけだね」
「水は流れてなかったけどね」
「水路『跡』探索家としては、いつものことだろ」
「ぎゃふん」
これが山場だ §
「西郷山は、山という名前だが、実は渋谷目黒方面の水路マニアの聖地とも言えるメジャーな場所みたいだな。こっちは杉並方面だからあまり縁が無いだけで」
「それで?」
「実はデートスポットとしても有名らしい」
「えー。あんな険しい場所でデートするのかよ」
「夜景が綺麗らしいぞ」
「えっ?」
「高台から遠くまで見渡せる場所だからな。それに代官山と大橋の中間ぐらいだ。場所的にもオシャレだぞ」
「暗くてジメジメした場所ばかり喜んで辿る君にしては珍しいね」
「まあ、実際に行ったときは1人だったけどな」
「ぎゃふん」
「しかも昼間」
「ぎゃふん2」