「今回、この映画を見に行った理由は、ムービー大戦2010以来ライダー映画と戦隊映画は皆勤賞であるという意外に無い」
「何も期待していなかった、ということ?」
「まさにその通り。既に全戦隊と全ライダーが出てくる映画をやってしまい、更にギャバンまで戦隊と共演した。この先もう何も驚くようなことが出来るとは思えない状況だった」
「キョーダインが登場するのだろう?」
「しかし、ギャバンの時と違って、既にフォーマットができてしまっている。最初に聞いたときはともかく、今さら驚くような話ではない」
「なるほど。皆勤賞以外に理由が無いわけだ」
「だがしかしっ! 本当に腰を抜かして驚いて劇場を出たよ。見に行って良かった」
「なぜだよ。今さら驚くことがあるのか?」
「うん。ワンセブンだったんだよ!」
「は?」
「ワ・ン・セ・ブ・ン!!!」
「へ?」
「衛星兵器の名前がエックスブイツー(XVII)でいかにもローマ数字っぽくて、更には劇中で鉄人鉄人と連呼するから何かと変だと思ったのだが、真の客演ヒーローは宇宙鉄人じゃなくて大鉄人だったんだよ!」
「なんだそれ」
『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』 §
「ゴーバスターズはかなり良かった。特にアクションや決めポーズやゲストの敵キャラも良かった。特撮も凝っていた。ただ、ゲストのカエルちゃん型バディロイドがちょっと緊張感を逸していたかな」
「なるほど」
「ただ連続する2本の映画をまとめて1本と見なすなら、これはこれでいい」
「他には?」
「勝利して奇声を発して部下に見られる司令官が面白かったな。人間味があって良いじゃ無いか」
「ははは」
「あと、野性の勘で逃げたはずのスタッグがあえなく戦闘不能というのも笑えて良いな」
『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』 §
「それで、ワンセブンってどういうことだよ」
「宇宙ですよ。宇宙鉄人キョーダイン出ますよ。という宣伝そのものが実はフェイク」
「ジェイク?」
「いや。フェイク。本当の目玉はワンセブン。ずっと言葉で語られ画面に登場していながら大鉄人ワンセブンと呼ばれて変形するまで存在が秘匿されていた真の客演ヒーロー。そこでは、実はキョーダインが悪役なのだ」
「悪役かよ」
「ゴーゴーミサイルゴーゴーカーだからな。兄弟をミサイルとして発射するようなヒーローは悪役の方が似合うのかも知れない」
「ひぇ~」
「それはともかく、ちゃんとミサイルと発射台の車に変形して、ゴーゴーミサイルゴーゴーカーしてくれたので、そこは満足したぞ」
「ひぇ~」
「あとスカイゼルもといスカイダインがミサイル形態でべらべら喋るのもいかにも昔のノリで良かったぞ」
「ひぇ~。ミサイルが喋るのか」
「あとさ。40個のスイッチを渡してボタンが押される描写は1つ1つ全部描いてあったのはくどいのだが、あれはあれで良かったと思う。これでもこれでもか、と続いて全部別の相手に渡されるわけだ。(一部は自分たちで押したけれど)。あれはあれで壮絶な説得力だ。如月弦太朗は、それだけ友達をたくさん作ったわけだ」
仮面ライダーウィザード §
「例によって新ライダーの顔見せだ」
「それで?」
「彼は自分が仮面ライダーだとは名乗っていないが、フォーゼから仮面ライダーという言葉を教えてもらって名乗るようになった。この設定がテレビシリーズのウィザードで生きるか否かは見どころだな」
「それだけ?」
「いや、フォーゼとウィザードの共演映画はまだ作られるようだ。そこでどうつながってくるかが問題だな」
オマケ §
「それで、キョーダインには思い入れがあるわけ?」
「いや、あまりない。見てなかったし。というかもう特撮見ている年齢じゃ無かったし。ささきいさおのCDに入っていたから主題歌は歌えるけど」
「ひぇ~。じゃあワンセブンは?」
「それも、見てなかったし。でもちょっと気になるメカだった。変形とかね。意外と気になる番組だった。宇宙からのメッセージ銀河大戦と並んで、気になっていたのに見ていない後悔タイトルの1つだ」
「扱いがかなり違うじゃないか」
「そうだな」
「じゃあ、君としてはこの映画はどうなんだ?」
「思い入れの無いキョーダインが敵で、思い入れがあるワンセブンが味方というまさに自分の感覚のツボに入る内容で良かったぞ」
「あまりに個人的に意見」
オマケゼロ §
「エックスブイツーがワンセブンだと気づいた瞬間は、ミラーナイトがミラーマン、グレインファイアーがファイアーマン、ジャンボットがジャンボーグと気づいた瞬間に匹敵するな」
「それも意味不明だよ」