獣アニメの総数は多く列強することは無理であろう。アトランダムに知っているもののうち、頭に浮かんだものを列挙する。
特捜戦隊デカレンジャー(2004) §
特撮の獣キャラの事例である。いわゆるスーパー戦隊ものだが、司令官が犬の顔をした宇宙人になっている。(デカレンジャーのアメリカ版であるPOWER RANGERS S.P.D.にも、やはりアメリカ人俳優と一緒に演技する犬頭の司令官が出てくる)
あらしの夜に(2012) §
CGアニメの獣キャラの事例である。ヤギの女の子とオオカミの男の子が友達になるが、それぞれ自分が属する共同体への裏切りとなり、追い詰められるという内容である。オオカミもヤギも人語を喋り、典型的な獣キャラである。
GON(2012) §
もう1つのCGアニメの事例である。小さな恐竜らしい生き物が主人公で、彼は喋らないが明瞭な人格を持つ。そして森の動物たちは人語を喋る。
ハッスルパンチ(1965) §
モノクロ時代の典型的な獣アニメである。獣キャラがスクラップの自動車に住んでいるという内容である。
はたらキッズ マイハム組(2007) §
ハムスターもののアニメである。ハムスターが各分野の職人を目指す内容であるが、人間も出てくる。第1話で主人公が出発する前のスクラップの自動車で母親と話すのはおそらくハッスルパンチへのオマージュであろう。
バケツでごはん(1996) §
動物園の動物たちは実は電車で通勤しているという内容。人間社会の風刺としてよく機能してた。
少年アシベ(1991) §
主人公の相棒がゴマフアザラシのゴマちゃん。ゴマちゃんは人語を話さないが十分に人格のあるキャラとして機能していた。
しろくまカフェ(2012) §
人間と混じって人語を喋る動物が生活している世界観のアニメ。動物がバイトとして動物園に通っている。
ホワッツマイケル(1988) §
猫アニメ。猫のマイケルは人語を喋らないが、踊る。十分にキャラクター性が成立している。
パンダコパンダ(1972) §
喋るパンダが人間の女の子の家に住み着く内容。続編に『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』もある。パンダは『お父さんになる』という人間の属性と、笹を食べるという動物の属性を両方持つ。
どうぶつ宝島(1971) §
人間と喋る獣キャラが混在する世界で宝島の物語を行う映画。余談だが、単独で2丁拳銃で戦うヒロインは、チームの紅一点としてのヒロインとは違う『戦うヒロイン像』の始祖の1つでもあろう。
紅の豚(1992) §
魔法で豚になった男が飛行機を飛ばす映画。
宇宙船サジタリウス(1986) §
人間ではなく何とも言えない獣人をキャラとした零細企業の宇宙冒険アニメ。
アン教授で抜けるか、という究極命題をファンに突きつけた。アン教授は人間では無く何とも言えない変な生き物だが一応若い女性でありヒロインである。
じゃりン子チエ(1981) §
人間と飼い猫が存在するが、猫だけの話は猫が人語を話して進行する。
セロ弾きのゴーシュ(1982) §
チェロを弾く楽団員が夜練習をしていると、動物が音楽の練習に通ってくるというアニメ映画。動物たちは人語を話す立派なキャラである。
レインボー戦隊ロビン(1966) §
いわゆるスーパー戦隊ものではない。それよりも古いモノクロのアニメ。しかし、戦隊といいつつ、知恵袋の教授と、猫型のベルは、ロボットではあるがキャラクター性を持って人語を喋る獣キャラである。(しかし、同じ戦隊員でもウルフやペガサスは獣キャラを
思わせる名前であるが、特に獣キャラというわけではない)
獣戦士ガルキーバ(1995) §
普通の生活を送る主人公に、実はおまえは戦士だと伝えに来るのが獣キャラのやたら人間くさい戦士3人組みである。1990年代を代表する獣アニメと言っても良いと思うが、人気はイマイチだったようだ。
ポケットモンスター(1997) §
ポケモンは、人語を喋らず動物としての属性が強いが、感情的に人間に近い描写が多く、獣キャラの一種と見なしうる。
デジモンアドベンチャー(1999) §
デジモンという生き物は、人語を話して獣キャラそのものである。また、シリーズの1つであるデジモンフロンティア(2002)は、人間がデジモンそのもになるという変身を含み、獣キャラとしての性格が特に強い。
冒険遊記プラスターワールド(2003) §
モンスターと人間が合体するアニメ。合体前のモンスターや、合体後の姿が獣キャラの一種である。
RPG伝説ヘポイ(1990) §
ヒロインのミーヤ・ミーヤは、伝説的な獣キャラで人気も高かった。ヒロインだが、意外と獣比率は高かった。
名探偵ホームズ(1984) §
犬の獣キャラで描かれた名探偵ホームズ。ハドソン婦人は犬でありながらとても人気のある女性キャラだった。