2014年06月13日
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軽巡利根1942

Written By: 川俣 晶連絡先

軽巡利根1942

「ともかく、ここまで。これで完成と見なそう」

「これはいったいなんだい?」

「軽巡利根1942」

「史実では無いだろう?」

「そうだ。この架空戦記モドキに準拠するが、完全な架空艦というわけでもない。こういう姿で竣工したかも知れない可能性の姿ではある」

「なぜ作ろうと思ったんだい?」

「自分で書いた小説の架空艦ではあるが、どんな姿になるのか実際の立体物で見てみたかった」

「どんな風にできているんだい?」

「利根1944から資料を見て対空兵器を減らし、主砲を熊野の15センチ砲に換装した」

「資料とは?」

「日本海軍艦艇写真集12重巡最上、三熊、鈴谷、熊の、利根、筑摩という光人社の本。新造時の対空兵器に準じる姿でミッドウェーには行っているだろと判断して、それに準拠した」

「苦労したのはどこ?」

「実は戦艦大和を3つも買い込んで2つ作ったから副砲が山ほど余った。普通に作ってすら2個余る。そこで、戦艦大和の副砲を使えば熊野は熊野として作れるぞと思ったのだが、砲塔が大きすぎてイメージが合わなかった。だから、熊野の主砲を使った」

「同じ砲じゃないの?」

「砲は転用しているが砲塔は別なのだ」

「なるほど」

「というわけで、苦労したがこれで終わりにしよう」

「全て終わりだね」

「実は全部終わっていない。実は旗シールがなかなかくっついてくれないので、洗濯ばさみで挟んである」

「ひぇ~」