学研M文庫『重巡摩耶』の217~8ページより (マリアナ沖海戦の記述)
一機、一機のジュラルミンの胴体が陽光に映え、キラキラとまぶしい。銀色のアベンジャー機が右前方の「榛名」に襲いかかる。主翼の星形マークもあざやかに黒点をキラッと落としたかと思うと、次の瞬間たくみに右旋回、左旋回して、たちまち対比する。黒点はスーッと人を引いて落ちる。大水柱が「榛名」の全てをつつんだ。(中略)至近弾だったらしい。
(中略)
先頭の銀色のアベンジャー機が、雲間から(注:摩耶に向かって)矢のように舞い降りてくる。
記述が引っかかったので、疑問だけメモ。
- 記述内容からして雷撃しているとは思えない。水平爆撃しているとも思えない。もしや急降下爆撃機との誤認だろうか。ヘルダイバーのことだろうか
- 「たくみに右旋回、左旋回」という記述もあまりアベンジャーっぽくない
- アベンジャーに詳しいわけではないが、銀色のアベンジャーに心当たりはない。銀色のアベンジャーないしヘルダイバーは存在したのだろうか (もちろん試作機ではなくマリアナ沖海戦で榛名や摩耶を空襲した機体に存在するのか?)
- そもそも榛名や摩耶を攻撃したのはどの空母の艦載機なのか。カラーリングなども分かっているのか?
オマケ §
「何が気になるんだい?」
「いやね。間違いだとしても実際に模型として『銀色のアベンジャー』を作ったら面白いかなって」
「馬鹿を言ってないで豆腐で顔を洗ってこい」