「すげえ」
「どこが?」
「あの巨大なドメラーズを2個も使った作例だ。しかも、それをたった1本の支柱で支えている。普通じゃない。ギガトン級だ」
「なるほど……」
「普通の人には無理だよ、これは。あの重くて大きなドメラーズを2つも支えるだけで難題。その上で、バランスを取るなんて」
「で、オチは?」
「【雨の少ない真夏の連日という環境は紙粘土と洗濯には好都合】だった」
「洗濯かい」
「ちなみに、よく見るとIDEONと書いてある。デルタはDだろうから、IDEONだろう」
「伝説の巨人なのだね」
「でも、そこは重要なポイントでは無い。いや、オタクは重要視するのかな。読めたらだけど」
「どこが重要?」
「他の利用素材が面白いものばかりだから、そっちの方が重要だ。タヌキの背骨とか」
オマケ §
「他のページの感想は?」
「まだちゃんと見てない」
「見た範囲の感想は?」
「イマイチ乗れない日本機特集。でも、DC-nzanは笑った」
「なんで?」
「深山はDC-4Eベースだから」
「他には何か?」
「プレーズ2の感想ページで【ヘリのテールの滑らせ方】と言っていた杉山潔さんに、【そうそう】と頷いたあとで、今更【よみがえる空】のことを書いているページを見つけて驚いた。あれは良いアニメだったなあ。そして良く見るとそのページは杉山潔さん……。そうか、プレーズ2のあれが分かる人が執念でプロデュースしてるのか、と目から鱗が落ちた」
「へー。他のページは?」
「山本画報のページは【F4Fの良さも分かっているんだぞ……】というポーズを取りつつ結局F4Fが撃墜されて終わっちゃう。ぜんぜん分かってないじゃん。運良くベテランが【黄色い猿と舐めて掛かったうかつな敵】を落とせました……というだけの話。運が良くないなら零戦は勝てないよ」
「ひ~」
「そもそもF4Fはかっこ悪いとこき下ろした後で、これの美しさが分かる人は機能美が分かる人などと取り繕っても遅いって」
「結局、全体的に1000キロを飛んでガダルカナルで空戦ができる零戦って凄い……という論調だから面白みが無いってことだね」
「そうそう。そんな話は子供時代にジュニア向けにリライトされた大空のサムライで読んだ話題であって、今更何も面白みも無い。そもそも1000キロ飛べる性能があることと、それが上策かという話はまったくの別物」
「じゃあ、日本機は特集しちゃいかんの?」
「そうは言ってない。どうせ売れるだろうから特集しても良いと思う。でも、過剰なヨイショは見苦しい。見苦しい上に敵を作る。過剰なヨイショは、関係無い他の飛行機をダメ扱いすることになるが、そういう飛行機にもファンはいるからだ。趣味の雑紙で無駄に敵を作ることはない」
「分かった。今回は作らなくてもいい敵を少なくとも1人作ったわけだね?」
「まあこの話は蒸し返しだからもうやめよう」
「最後に1つだけ。F4Fってかっこ悪いの?」
「いや。それは初耳だ。むしろ零戦、特にこの時代に飛んでいたであろう21型はかっこ悪いと言い切るぞ。翼が大きすぎて明らかに野暮ったい」
「それは日本機大好きのミリタリーマニアを敵にまわす発言かい?」
「いや、そういうマニアにも52型派もかなりいるだろうし、32型派のような人達もいるだろうさ」
「君は52型派かい?」
「零戦なら52型の方がいいね」
「じゃあ、この本に載っている烈風や震電と比較したらどれがいいと思う?」
「52型」
「理由は?」
「どうせ量産できない飛行機がどんな性能でどんな形状でも意味は無い」
「じゃあ表紙になっている富嶽は?」
「それこそ興味が無い。深山の方がいい。少なくともあれは実際に利用されて飛んだのだ」
「輸送機としてね」
「輸送機を馬鹿にする者は戦争で必敗だ」
「じゃあ、この雑紙に好きな飛行機は1つも無いの?」
「そうでもないぞ。研三はちょっと興味を引かれる」
「理由は?」
「そりゃもう、実在の機体だからさ。計画機ではなく、実際に作られた研究機。もともと量産するための機体ではないから、作られた事実があるだけでOKさ」
「なるほど……」
「でも、試作機でも計画機でも無いから厳密に言えばこの特集の範囲外かも」
「ひ~」
「あ、今気づいた。特集と関係ないけどブラジルのエンブラル、面白いじゃないか。こういう飛行機、好きだぜ」
「旅客機じゃないか」
「旅客機を馬鹿にする者は……いやもうやめよう」
オマケ2 §
「今や軍艦も戦車も要らない萌えを意識する時代だ。少なくともこの雑紙に萌えは無い。それは安心して見られる特徴だ」
「映画やTVが扱われてもプレーンズやよみがえる空RESCUE WINGSだってことだね」
「たまごひこーきが出てくる可能性はあるが、あれはまた別の世界だ」