「ってわけで、二晩で説明書【欠】のビジランティ完成だ」
「説明書が無い分はどうしたの?」
「ネットで同じ模型の完成写真を探して、あとは山勘で適当に」
「うそー。そんないい加減でいいのかよ」
「気分だよ気分。しょせん模型は自己満足」
「感想は?」
「古いキットであるはずなのだが……、意外とデカールが貼りやすかった。水に入れるとすぐノリが溶けてすぐ貼れた。おかげで細かい奴まで全部貼ったけど、位置が正確かは知らない。かなりずれていると思うべきだね」
「ひ~」
「他には、やはりなんだかんだいって作りやすかったよ」
「キットがそもそも精密さを求めていないわけだね」
「そうそう。コクピット内とか、脚の収納庫とか、まったく作り込みが無いし」
「でもそれでいいの?」
「全体がビジランティっぽかったらそれでOK」
「どこがビジランティ?」
「お尻。本来はここから核爆弾をぽとぽと落とすの」
「偵察機じゃないの?」
「元々は核搭載機だよ。それが偵察機に化けた」
そして §
「このキットは、金型がオオタキからアリイ(マイクロエース)に行っているようなので、そっちのブランドで買える可能性もあるよね。まあ、アリイでもマイクロエースでもいいけどさ。1/144のジェットはもう少し作っても良いかもしれないね」
「なんで?」
「確か、ファントムとかA-10を作ろうとして気力が尽きて放置した。今は残っていてももうゴミだろう。今度は完成させてやりたいよね」