「実ははっと気づいた」
「なんだよ」
「池袋でパペットアニメーションのムーミン谷の彗星を見て、後から気づいた。これは、単なるダジャレ以上の意味がある」
「どういう意味だよ」
「実は白色彗星が出てくる【さらば宇宙戦艦ヤマト】と、ムーミン谷の彗星は構造的に共通点が多い」
「どこが似てるんだよ」
- 彗星が地球に接近する
- 往復の旅を行う話である
- 旅の前に彗星の恐怖を煽る
- 行き先は真実を知っている情報源である
- 旅の途中で仲間が増える (スナフキンは加藤だ)
- ヒロインも途中で合流する (雪の場合、第1艦橋に上がってくる)
- 旅立ちは出航 (ムーミンは筏だ)
「うーむ」
「ヤマト2になると、実はもっと接近する」
- 気弱な男 (同行するスニフと新米)
- 岩の隙間に入り込んで出られなくなる (地底の川とちくわ)
「白色彗星は本当は白色矮星じゃなかったのかよ」
「地球に星が迫るというアイデアの段階では矮星だったのかも知れないが、具体的なストーリーが付く段階でムーミン谷の彗星的な発想に浸食されて彗星化して行ったのではないだろうか」
妖星ゴラスは? §
「実は、妖星ゴラスはここまでムーミン谷の彗星に似ていないのだ」
「情報源への往復ではなく、妖星そのものに行ってくるわけだね」
「そういう意味で、普通の類型と切って捨てることはちょっとできない」
オマケ §
「おい。【ムーミンワールド(フィンランド語: Muumimaailma)はフィンランド西スオミ州トゥルク近くのナーンタリにあるムーミンに関するテーマパークである】って文章を見てハッとした」
「なんでだよ」
「トゥルクって、牧場の少女カトリに出てくる街の名前だ」
「そんな問題かよ」
オマケ2 §
「というわけで、ムーミン谷の白色彗星という話は本当に成立するかもしれない」
「どんな話だよ」
「ムーミンとスニフとスナフキンがチューブトレインに乗って科学局の真田さんに彗星について質問しに行くのだ」
「列車で行ったら面白くも何ともねえ!」