「夜ノヤッターマンは結末が残念だったな」
「どこが残念なの?」
「ちゃんと、正義の記号を背負った相手を倒して終わって欲しかったが、結局ラスボスはドクロベエだった」
「では、君は何がラスボスなら良かったのだ?」
「本物のヤッターマンなら良かったな」
「でもさ。ヤッターマン1号っぽい男と2号っぽい女が出ている以上、それは無理じゃないか?」
「そうだな。そういう意味ではドクロベエの墓も登場しているので、ドクロベエがラスボスというのも無理がある」
「じゃあ、何がラスボスだと予想していた?」
「ヤッターキング。ロボットヤッター兵は、ヤッターキングが作り出したゾロメカ」
「理由は?」
「目的地はヤッターキングダムだから」
他の残念 §
「他に残念があるかい?」
「そうだな。ドロンジョの声優の演技がダメすぎた。ボヤッキー、トンズラーの演技は良かったのに、ドロンジョだけキンキンと甲高すぎる声で深みが無かった。まあ、そういう演技は他のアニメでもあるから、夜ノヤッターマンだけということもないのだろう。普通に人気声優を連れてくるとこういう声になる確率はかなり高そうだ」
「夜ノヤッターマンのみならず、アニメ業界に全体的な残念ということだね」
「そうだな。宇宙戦艦ヤマト星巡る方舟を見に行って、主役のバーガーの演技には文句が無いのに、相手役になるはずの桐生御影の演技がダメすぎてガッカリしちゃうのも同じことだ。まして、十把一絡げの萌えアニメってことだろう」
「じゃあ、本当のラスボスはドクロベエではないってこと?」
「そうだな」
「業界全体?」
「ああいう声優の演技を歓迎して、もっと求める客層も含めて全部まとめてドロンボーの前に立ちはだかる敵なんだろうと思うよ」
「今回のドロンジョは、レパードのコスプレだから許されているけれど、本物のドロンジョがあの演技なら許されたか分からないってことだね」
サプライズの問題 §
「これはあまりにもつまらなすぎる結末なので、何か最後にサプライズがあるはずだと思って見ていたら、最後の最後でサプライズがあった」
「それは何だよ」
「それはあまりヤッターワンらしくないヤッターワンの登場でも、ダイドコロンの登場でもない。何かもっと大きなサプライズであるはずだ……と思った」
「オダ様が木に登るレベルでも無いわけだね」
「そう、何かもっと大きなサプライズが無いとこの話は終われないと思った」
「それで?」
「本物のドロンジョ、小原乃梨子さんの声が最後に入って終わった」
「それはビックリだ。まさにサプライズ」
「でも、レパードは旧ドロンボーが本物の悪党だったと知り、それを乗り越える必要があったはずだ。旧ドロンジョが温かい目でレパードを見まもっている世界観は正しいと思うが、だからこそ、旧ドロンジョは倒される必要があるのだ。それが先祖の愛だ」
「父殺しの変形亜種ってことだね」
その他の問題 §
「タツノコネタが多数あった。キャシャーンネタも、ポリマーネタも、マッハGOGOGOネタもあった」
「どれが良かったんだ?」
「マッハGOGOGOだな。あれは良かった」
「どこが?」
「車と猿しか出てこない。そこが泣ける」
「ドライバーはどこにもいないわけだね」