「今回はイントロが空中戦艦大和であった」
「ちょっと待て。上の見出しが空中戦艦犬和になってるぞ。大じゃなくて犬だぞ」
「そう、犬だ」
「何が犬なんだよ」
「バウンドドッグなので」
「ちょっと待て。それはモビルスーツの名前じゃないのか?」
「犬だ」
「ひ~」
「しかし、このバウンドドッグ凄いぞ」
「どこが?」
「手足が無いのに犬の頭は付いている。凄いデザインだ」
「人の形をしたロボットが当たり前だと思っている純情な子供達に冷水をぶっかけているわけだね」
「そうだ。しかも、バウンドドッグに飛び込んできた艦これ風大空飛ぶ代さん、飛び込んできたところで話が終わってるので何が何やらぜんぜん分からない」
「艦これかよ」
「そうだ。艦これ風」
「君は艦これ嫌いだろう?」
「そうだな。艦これブームに関しては、いつになったら終わってくれるのかということしか興味が無い」
「それでも、大空飛ぶ代さんはいいの?」
「それはいいぞ」
「なんで?」
「根本的に表現が違うからだ。似ているのは、入口だけで実は表面的なファッションを除くとどこも似ていない」
「ところで今回のオチは犬?」
「いや、そうではなくてだな」
「何かあるの?」
「あるある。でも、それは読んでのお楽しみ」
「犬だけなら驚かないわけだね」
「キリンの首を切ってキリシマに付けた男だからな。犬だけなら驚かない。でもその先があったので納得した」
オマケ §
「SA誌そのものについても何か感想を言えよ」
「F-14Dの兵装セットのオマケ付きだが、これはこれだけのものと思うなら良かった」
「どんな風に?」
「ランナー1枚だけど、デカールがやたら精密でね。一晩で作れる充実感というものがある。もうF-14Dはどうでも良くなった」
「他には?」
「面白いページはいろいろあったけどね。飛行機における正しい色気は、垂直尾翼にプレイボーイのマークを描いたF-14とかね。シュトルモビクの後席に乗ってる女性パイロットとかね。そういうところにあると思った」
「主翼にでかでかと描かれた萌え絵じゃないわけだね」
「たとえ、イベントでそういうペイントが行われたとしても、実戦機でそんなペイントはあり得ない。嘘くさくて色気も漂ってこない」
「でも、シュトルモビクに女性パイロットが乗っていてもいいわけだね?」
「アメリカ軍機のノーズアートに半裸の女性が描かれたことや、ソ連の軍用機に女性のパイロットがいたのは事実なので、そこまではオッケーの世界だろう」
「でも、萌え少女が戦闘機に乗ったらNGなんだね?」
「そうだな。お客さんとしてアイドルが後席に乗ったとか、そういうレベルがせいぜいだろう。だからそれは何も色気を感じない。リアリティが無いので何も漂ってこない」