「ヤマトクルーの会報Vol.11が来たのだがね」
「うん」
「1つ、信じられないアホな話を見たよ」
「どんな話?」
「設定に混乱があり、西井さんが肩の階級章の本数を全部チェックしたと。でもはっきり言って、そんなものを見るのはマニアだけだし、かつてのヤマトでそんなものは無かった。無いことで文句など聞いたこともない」
「そうだね。昔は無かったね」
「無くても構わないものの設定を追加して、それで効果があったのかと言えば、そんな階級なんて誰も気にしてないし、階級章の本数を数えたという人も聞いたことがない。それにも関わらず、西井さんのような主要スタッフを、無くても大差ないような些末な作業で拘束することにどんな意味があったんだ?」
「さあ」
「もしかしたら、そんなことで無駄な時間とエネルギーを使わないで全力でメカを描いてくれたら、煮えきらないダメなメカ描写がもっと減ったかもしれないよね」
「仮定の話は分からないよ」
オマケ §
「ヤマトの組織はリーダーと部下のヒエラルキーだけあれば良く、階級などは特に必要無かったと思う」
「昔はそうだったね」
「ある人は、ヤマト2199を【修学旅行】と言ったがね」
「君は【幼稚園】だと言ったね」
「ヤマトは幼稚園じゃないんだぞ」
「まあまあ」
「いずれにしても、階級なんて無くて問題無い世界だ。実際、階級が問題になった展開は1つもなかったはずだ」
「軍隊じゃなくてクラブ活動なら、部長と副部長と部員の関係しかないわけだね」
「そういう意味でも、わざわざ階級章を描くために労力を使ったのは本当に無駄で、もっと作品を魅力的にするためにそのエネルギーを使えば良かったよ思うよ」
「それだけ?」
「割と、みんな見てないポイントにエネルギーを使いすぎた事例は多いような気もするな」
「君はキャラの肩を見たかい?」
「見てないよ。顔を見て制服の色を見る。あとは演技を見る。それだけだ」
「何本線があるか見てなかったわけだね」