「マーニーのテレビ放送を見て、今頃になって目から鱗が落ちたが、実はレイトン教授と永遠の歌姫と似ている要素が多い」
「たとえば?」
「列挙してみよう」
- 謎解きがテーマである
- クライマックスの巨大構築物(城、サイロ)
- 死んだはずの女性が他人の身体の中に入って戻ってくる (他人の中のミリーナ、杏奈の中のマーニー)
- 情報を集めてくる協力者の女性(レミ、彩香)
- 無人のボロ小屋
- 船
- 漕ぐ
- 条件によって出現する水底
- 太った女
- 静かな女声エンディング
「探せばもっと他にあるかもしれない」
「へー」
「謎解きは以下の2つが軸となる」
- 少女の謎 (ミリーナ、マーニー)
- 構築物の謎 (劇場、お屋敷)
考察 §
「レイトン教授と永遠の歌姫の弱点はいろいろあるが、永遠の命という題材が最初から嘘くさいし、最終的に浮上するアンブロシアの謎も分かりにくい。巨大ロボ化する城は安っぽいし、テトラガンの設定も無理がある。そもそも日本人相手に【英国紳士としてはね】は分かりにくい」
「そのあたりの弱点を解消していくと、マーニーになるわけだね」
「そうだ。基本的なストーリーは、マーニーの方が破綻していない。もっともマーニーにはマーニーの弱点があるのだがね」
「では真の問題はなんだい?」
「実は、レイトン教授は2009年、マーニーは2014年なので、企画そのものはレイトン教授後に成立しているのではないか。とすれば、レイトン教授と永遠の歌姫が、それほどヒットはしていないという状況が分かった上で作っていることになる」
「つまりなんだい?」
「マーニーは、もともと、趣味性の高い企画だったのではないだろうか」
「ジブリでのアニメ作りをやめるにあたって、最後に商売抜きで一本?」
「さあ、そのあたりの詳細は分からないよ。でも、新たにジブリで新作を作らない限り、マーニーは永遠にジブリ最新作になりそうだ」