「存在感はあったかい?」
「あったぞ。でも、それどころではない」
「なんで?」
「アンドロメダA2だよ」
「アンドロメダA12じゃないの?」
「いや、A2だ。アンドロメダA2というキーワード登場」
「まさか」
「飛ぶ理由世界の話に見せかけて、ヤマト世界へのダイレクトなインパクトがこっそり隠れているぞ」
「ヤマトファンならこっそり覗いておく価値があるわけだね」
感想 §
「今回の作品で、君がおおっと思ったところはどこだい?」
「そうだな」
- 飛ぶ代さんの足にいつものような模様が入っている。綺麗
- 立体的な紋章の模様が印象的
- 楽団はいいね!
- 砲塔の下の階段を上っている人
- エッフェル塔基部(つまり上)の丸が並んでいるところ
- 妖精さんより更に小さい人
- ついでにオマケ。1ページ目、右上の英語ではない特殊な言語の文章がアルファベットで記されているところ
宇宙戦艦ヤマトへの期待感の問題 §
「宇宙戦艦ヤマトへの期待感はどう解釈する?」
「そこは受け取らない」
「なぜ?」
「未来は全て未知だからだ。それに良くも悪くも評価は完成品を相手に下すことになる。今の段階では何もかも忘れるのが自分の流儀。映画ならね、何かしらの期待感を抱くのは見る前日ぐらい」
「なんで前日なの?」
「見る映画を決めるときだから。全ての見たい映画を見ることはできないから、何らかの期待感が選択の前提になる」
「でも、それ以前には何も持たないわけだね?」
「持たない」
SAという雑紙 §
「雑紙全般の感想はどうなんだい?」
「難しいことを聞くな」
「なんで難しいの?」
「個人的にはときめかない」
「なんで? T-33好きだって言ってたじゃないか。新明和PS-1も載ってるじゃないか」
「好きな飛行機が載っていても、面白い飛行機が載っていても、前提となる価値観が違いすぎて【うーん】となってしまう」
「どんなにT-33が好きでも1/32で作る可能性は無いし、これだけ精密に仕上げる可能性も無いってことだね」
「そう。作ってみたいとは思うがね。作り方の価値観が凄く遠い」
「ファントムも好きだと言ってたけど」
「だってさ。そういう意味ならファントムの記事なんて1ページも読みたくないよ。そんな時間があったら1/144のファントムを作って塗りたいよ。おいらはミニスケール派なんだ。最近なし崩し的に1/72のキットを連続して作っているがね」
「他に何か言うことは?」
「2つある」
「1つめは?」
「雑紙そのものが、フィンランド特集の頃と比較してつまんない。売れ筋はつまんないのだと思うけどね。【なぜ僕らは自衛隊機が好きなんだろう】とかいう見出しを見ると、自分は【僕ら】のうちにカウントされていないのが良く分かる。自衛隊で使用している機体に好きなものはあるが、自衛隊機が好きという発想は綺麗さっぱり無い人だからね」
「もっと分かりやすく言うと?」
「日本がダメな方向に落ちて行きつつある時代だからこそ、そういう時代に逆らう特集が必要だと思うが、これはむしろ落とすために背中を押すような内容だ」
「世界の広さを知るべきなのに、自衛隊機ばかりじゃ狭くなる一方ってことだね」
「しかし、どんな特集をやっても売れ筋ではない企画では本が売れないのも事実だろう」
「悲しくなるからその話はいいとして、次の話題に行こう。2つある話題の2つめってなに?」
「67ページに、完成間際の零戦にコクピットの色が違うと指摘されて塗り直した話が書いてあるけど、おいらは確信犯的にコクピット内の色は間違った状態にしてあるよ。というか、そもそも最近は塗ってない」
「なんで塗らないの?」
「あまり見えない。特にパイロットフィギュア座らせてキャノピーを乗せてキャノピーの枠を描くと、本当にコクピット内なんてほとんど見えない。パイロットだけ、パイロット乗せない場合は椅子だけ何となくそれっぽい色になっていればそれでオッケー的な感じだ」
「そこは手の抜きどころ?」
「そうだ。一番最初にコクピット内の色を塗らないと飛行機は組み立てを開始出来ない。組み上がると塗れなくなるからね。だから、組み立て開始前の面倒な工程ってことだ。やる気があるときに一気に作ろうと思うと意欲が削がれる。飛ばせるなら飛ばした方がいい」
「それが飛ぶ理由ならぬ飛ばす理由だね?」
「うむ」
「つまり、コクピット内を塗る気力は、胴体や翼を塗るためにとっておけということなのだね」
「そっちは確実に目立つからな。綺麗に塗れば塗るだけ効果が出る」
「そういう目立たない細部の仕上げがコンテストで上に行くためのポイントじゃないの?」
「そういう発想をすると模型が義務感になってつまらなくなる。結果として積まれていく。それじゃダメだろ。消費して次を買わないとメーカーが泣くぞ」