前回までのあらすじ §
ヤマト2199の続編の企画が進行中であるにも関わらず、ヤマト2のリメイクを全く新規に希望するという無謀を語る男が現れた。ヤマト2199の続編とヤマト2のリメイクは両立しないからだ。だが、この不毛な話にまだ続きがあると言うのだろうか。
本題 §
「というわけで、ヤマト2199の続編が【さらば】でも【2】でも無い別の何かになりそうだという点について何も否定する理由はない。ヤマト2199の続きとして捉えるならば、絶対にこの2つのストーリーには繋がらないからだ。第3の物語が産まれても、それは【普通】のことに過ぎない」
「それはもうわかったから」
「問題はその先」
「え。まだその先があるの?」
「そうだ。第2のリメイク希望だ」
「今度はヤマトIIIかい?」
「いや。ヤマト2199のリメイク希望だよ」
「数年前に終わったばかりじゃないか」
「何年前に終わったのかは関係ない。リメイクは後悔の深さで決まる」
「ヤマト2199の何が後悔なのだ?」
「後悔なら山のようにあるのだがね。だが、この場合の理由はシンプルにただ1つ示せる」
「それはなんだい?」
「ヤマト2199はヤマト2リメイクの最大の障害だからだ」
「理由は?」
「ストーリーは繋がらない上に、暗黙のうちにヤマトイコールヤマト2199という風潮が出来上がってしまっている。この状況下で、ヤマト2199に対して矛盾するヤマト2の物語など成立するはずが無い」
「つまり、ヤマト2リメイクという野望を持つなら、ヤマト2199をまず殺す必要があるってことだね」
オマケ §
「それで、ヤマト2リメイク待望論とそれに付随するヤマト2199リメイク待望論を、君はどこまで本気で語っているんだい?」
「現実の問題として、実現するとは全く思っていないぞ」
「じゃあ、なぜ語るんだい?」
「ヒス君、君は馬鹿かね」
「は?」
「なぜビルドタイガーの胸にライオンの顔があると思うのだ。それはかっこいいからだ」
「なにジェイデッカーの話をしてるんですか」
「要するに、この話は延長していけば行くほど話がこんがらがって面白いからだ」
「面白がるだけかい」
「いいかい。今のままの成り行きでヤマト2をリメイクしたって駄作になるのが目に見えている。商業的にもこける」
「そこまで予測していて、それでも望むのか!」
「望むだけならタダだからな」
「つまり、絶対に実現しないものを望んでいるのだな?」
「その通りだ。実現したらそれはそれで萎えることになるだろう」
「もし、やると言ったら?」
「現状でやるというなら、猛反対するだろう」
「君の態度は矛盾してる」