Subject: 続・真田の【こんなこともあろうか】と食パン少女と眼鏡を外すと美少女
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20151119094835
名前: やや矢野屋
本文:
こんばんは。
「こんなこともあろうかと」都市伝説については以前調べたことがあり
ます。
大元の発言者は「ウルトラマン」登場の科学特捜隊イデ隊員のようですが、ネタとして流布したのはトニーたけざきさんの漫画「岸和田博士の科学的愛情」の存在が大きいと思います。
(試し読み→http://sokuyomi.jp/product/kisiwadaha_001/CO/1/ )
それが「ヤマトの真田さん」と強烈に結び付いたのは、「ガミラス愛国党」のひらのあゆさんが1992年に発行なさったパロディー同人誌「こんなこともあろうかと」がきっかけとなっているのではないでしょうか。
時期的に「岸和田博士」の影響も受けてのタイトルだと思いますが、内容的にはステロタイプな万能科学者ではなく、アニメ通りの人間味溢れる真田さんが描かれています。
しかし、このタイトルの印象深さから、「こんなこともあろうかと=真田さん」というイメージがヤマトファンの中で一人歩きを始めてしまったのではないかな、などと愚考しています。
「凄いぞ。やや矢野屋さんが、こんなこともあろうかと既に調査していたようだ」
「岸和田博士の科学的愛情は【こんなこともあろうか】に該当すると思う?」
「思う」
「でも君は読んでいなかったの?」
「読んでなかった」
「理由は?」
「特にない」
「無いのかよ」
「強いて言えば、そそられなかったからかな」
「でも注目していいわけ?」
「幅広く読まれていたからな」
「ではイデ隊員が元祖で岸和田博士が普及させてどこかで混線して真田さんに繋がったと思っていいの?」
「それは分からない」
「分からないって……」
「根拠のない漠然とした感想で言おう。最近古い映画を見て思い知っているところだが、オタクの考える元祖は実際には元祖ではなく、もっと元ネタが存在することが多いと気づいた」
「これもそうだと?」
「まだ印象レベルに過ぎないが、B級パルプSF小説や、それに類するSF映画において、天才的な博士が問題を解決するスーパーメカを持ち出すことは多いような気がする。その際、伏線を無視した持ち出し方をする場合も多いだろう。そして、その時に【こんなこともあろうかと】と言った可能性はかなりあると思う」
「やや矢野屋さんは調査不足だってこと?」
「おそらく、可能な範囲で誠意を持って調べたと思うよ。でも、そこから先は調査対象の方法論がごっそり変わってしまうのだ。全く別のジャンルになってしまうと言ってもいい」
「でも、君もまだ印象レベルなんだね? 何も証明していないんだね?」
「その通りだ。自分の言うことなど、今はまだ根拠の無い戯れ言に過ぎない」
「現在、明確な根拠を持って遡れるのはイデ隊員までなのだね?」
「そうだ」