「今回は、空中戦艦大和の存在感は無かった」
「なんだ。じゃあヤマトファンは読まなくてもいいのだね?」
「いやいや。アンドロ某への言及があるから見ておくといいよ」
「いったいなんだよ」
「本を出せるほどアンドロ某を描いているらしいぞ」
「そんなに、アンドロー梅田が好きだったのか」
「違うって」
「じゃあアンドロメロス」
「違うって」
「じゃあ、アンドロメダマ号」
「いい加減にしなさい」
隙間の理由 §
「今回、文字にも模型にも隙間が多かった。隙間には思いを込めることができるので、ある意味で読者参加型。それが味わいを深めたと思う」
「他人の思いだけでは味気ないわけだね」
「もっとも、隙間だけでは味気ないのも事実」
「表現が上手いわけだね」
感想の理由 §
「今回の飛ぶ理由は良かったね。この6ページで雑紙の代金の元を取った気がするよ」
「どこが良かった?」
「言葉は少なめ。しかし詩情豊か。立体物の説得力と相まって、満足感は大きい。言葉は多ければ多いほど良いというわけではない」
「笑いは?」
「当然、ある。そのポイントも高い」
他の記事の理由 §
「ほとんど見てない。何と言うか、普通の模型雑誌っぽい雰囲気になっていて【読まなくてもいいです】オーラが誌面から漂ってきた。そんなの見てる暇があれば、作りかけのF6Fの箱でも開けよって、誰かが囁く」
「でもさ。せめて見たページぐらいあるだろう」
「最初に開いたページに、Mig-15とF9Fのエンジンが同じだと書いてあって、そうかと思った」
「それから?」
「横にあるタミヤの宣伝はビッグ模型の勧めなのだが、コルセアだけ少し高めなのはなるほどと思った」
「それだけ?」
「最後のページのハセガワの宣伝で、限定生産のYS-11とかファントムに【あ、いいな】と思った。さすがに現状では手に余るから買えないが、こういう限定生産キットは魅力あるよな。いや、限定生産だから魅力があるのでは無く、題材に魅力がある」
「ウォードッグのF-14Aはいいのかよ」
「それも気になるがね。やはり手に余る。72のジェットは作るとでかいんだぞ」
「それだけ?」
「実はF-14のキットはまだ未組み立てのものが1つある」
「作れよ」
「失敗作を含めて連続3機作るとさすがに飽きる。4機目に取り組めと言われても……」
「そりゃ作りすぎだ」
「コスモファルコンを30機以上作ろうとしている人は大丈夫だろうか。
「君はF-14を3機で飽きたわけだね」
「しかも、その上でヤマトの格納庫を作ろうとしている」
「単なる収納ボックスを作った君とは桁が違うわけだね」
「しかも、2機は失敗作だから処分した。箱は1機分だけしか作っていない」
F6Fの理由 §
「F6F作っているのは第2話に出てくるからか?」
「ああ、そういう理由をでっちあげてもいいのか」
「考えてなかったのかい」
「高井戸のスーパーバリューでいつの間にかプラモデルを扱っていてね。タミヤのF6Fはタミヤのランナーではなく他社のランナーだったので買ってきた。そうしたら、凄く作りにくい。ネットでも悪評だらけ。初心者は買ってはいけない。もっと良いキットがいくらでもある。そういう意味で自分が買って良かった。右も左も分からないビギナーが買ったら地獄を見る」
「君は楽しそうだな」
「とりあえず、機体と翼の接合部分であまり大きな隙間が出ないと分かって納得した。そこがいちばん難しい」
「他は誤魔化せそうだってことだね」
「でも、心は決まった。イギリスのデカールもいいのだが、ここはアメリカのデカールを貼る。貼ってヤマト1974の第2話をしのぶ」
「何を悩んでいる」
「いやね。単純にマーキングの問題だけならイギリスの方がいい。でもイギリス仕様にすると迷彩が複雑。複雑な迷彩は印象がぼやけて良くない」
「迷彩は印象をぼやかせるためのものだからいいんだよ」
次回予告 §
「だが番狂わせがあった。F6F話、字義通りには終わらないぞ」