「実はよく見ると、沖田艦カットには艦橋があるものとないものがある。たとえば、【待ってくれ】のカットの次のカットの沖田艦には艦橋がない」
「なんてこった」
「これも同じ理由で、そのカットを描いたアニメーターはラフ稿の方を見て環境がない沖田艦を描いたものと思う」
「カットによって艦橋があったりなかったりするのも同じ理由だね」
「実はヤマト1974にはラフ稿の方を見て描いたと推定されるカットが沖田艦以外にもあり、比較的よくある出来事だったと思われる」
だから §
「だから、沖田艦の艦橋はあるのか無いのかぐらいの小さいものだという印象が残る。それゆえに、そのあとで描き直された沖田艦は大きな明確な艦橋があるのだが、大きさや形がヤマト1974の沖田艦の印象を裏切ってしまい、あまり似ていないような印象を与えてしまう」
「なんてこった」
「理屈の上では砲塔の上に艦橋があればそれなりの大きさになるので、理屈は合っている。でも、印象を裏切ってしまう」
その他 §
「あとね。最近の沖田艦はみんな太り気味。実際のヤマト1974版沖田艦の船体も下に行くに従って太っていくのだが、横から見るとかなりスマート。でも、最近のは太って見える」
「そこも印象を裏切るポイントだね」
「艦橋小さめ(無くてもいい)、腹の側面ビューも痩せている沖田艦はスマートで格好いいよ。惚れるぜ」