「禅芝さんよりの御意見だ」
ところで、年末ブログで話題にされていた沖田艦の件、わたしもあの黒い部分気になって調べていました。
艦橋基部の黒塗装ですが、本編映像上だとメカコレの箱絵のように前が半球状に黒くなっている場合と基部の中心線上を帯状に黒くしているもの、あとは黒が無い場合が確認できました。
2199版で無くなっているのはなぜでしょうね?
あと、水平尾翼の影になる下側船体の塗り分けが、白いものと赤いものがあります。
ネットで画像検索すると出てくる、16式戦艦と書いてある初期の設定画がありますが(これがパーフェクト マニュアルに載っているものでしょうか?)
メインノズルのコーンが無く、艦橋の窓が砲塔の上部に無く、下部インテークのフィンが少なく、お尻がスムーズに船体とつながって、船体の赤白の塗り分け線が書いてあります。
この絵には欄外に色指定番号っぽい記号と指示線が書いてあり、これをもとにした色設定あるいはカラー設定画があったのかもしれません。
気になったのは艦橋基部の、上にも書いた黒塗装の部分ですがそこに点々があるんですよね。
もし、それがゴミや汚れ、指示線でなかったとするともしかするとそれが艦橋の窓だったりするのかもしれません。
そもそもここが黒いという理由もよくわからないのですけれど。
(WW2時代あるいはそれ以前の戦艦の司令塔は、主砲塔直後の艦橋下部にあったりしますね。ぶ厚い円柱状の装甲にかこまれて、小さな窓がついています)
「改めてヤマト1974第1話を見てチェックした。その結果、正面左右のフィンの下部が赤いものと白いものを確認できた。しかし、実は1カットの途中で色が変化している場合があるので、彩色ミスと判断した」
「フィンの尾部の黒は?」
「これもカットの途中から入ってくるケースがあるので、彩色ミスと判断した」
「なるほど……。艦橋前部の黒は?」
「これも単なる彩色ミスの可能性が高いように思えてきた」
「では正しい塗り分けは?」
「ほとんどのカットで、艦首の上下左右のフィンの尾部が黒い。これが最も正しい塗り分けだと思われるのだが、背景の宇宙も黒いので確認がやりにくい」
「艦橋基部の黒の解釈は何かアイデアがあるかい?」
「残念ながら無い」
「結論をまとめてくれ」
- 艦首の4枚のフィンの尾部は黒が正しいと思われるが、ミスした絵が存在する
- 艦橋砲基部の突起の先端は黒い。しかし、どこまで黒いのが正しいのかは不詳である
- 左右のフィンの下部の正しい色は不明である
16式戦艦 §
「問題は、これ。16式戦艦。画像検索したらすぐ見つかった。これはパーフェクトマニュアルに乗っている沖田艦のラフとも決定稿とも違う」
「それは沖田艦第3の画稿ということかい?」
「いや、16式戦艦の絵を掲載したページにも書いてあるが、これは沖田艦ではなく良く似た量産型戦艦(本編未登場)の設定。他に古代艦に似ているが同じではない駆逐艦の設定も載っていた」
「な、なるほど」
「沖田艦の第3の画稿を探して、沖田艦では無い別の画稿を見出してしまった! なんてこった!」
「16式戦艦の内容はどうだい?」
「最大の相違点は、艦橋砲には、正面に窓が無い(後ろ向きには窓がある)こと」
「ラフと同じスタイル?」
「そういうことになるが、線が綺麗なので、おそらく決定稿。タッチが似ているから加藤直之さんがクリーンナップしたものではないか」
「話はそれでおしまいかい?」
「いや。パーフェクトマニュアルに乗っている沖田艦(M-21741式戦艦)のラフ稿は、実は16式の方に酷似しているので、実際は16式のラフだったのではないかという疑惑が浮上してきた」
「えー」
「もう1つ、16式の名称はいかにも中途半端。16式の置き換えとして、5桁のMナンバーが設定されたのではないかという疑惑」
「な、なんだってー」
「それから、ミサイル艦17号と16式の関連はあり?」
「古代艦を17号って呼んだ!」
「そうすると、225号艦との関連は?」
「議論は尽きないわけだね」
旧メカコレ沖田艦 §
「旧メカコレ沖田艦は、沖田艦とは呼ばれているが、実際には16式戦艦だという可能性が出てきた」
「いいのかそれで」
「SBヤマトパッケージのヤマト模型は、実は2199ヤマトの先出しだったという過去もあるからな。中身と名称が一致しないのはあり得ることだ」
「でも、そのヤマトは確信犯だろう?」
「沖田艦の方はミスかもしれない。しかし、間違いやすい位置に、16式戦艦の設定資料があったことは事実だろう」
作画ミスも §
「一部のカットは、沖田艦であるべきところを16式戦艦の設定を見ながら描いてしまった可能性も出てきた」
「良く似ているから間違うわけだね。でも、明らかに違うものだから、違って見えるわけだね」
感想 §
「オラ、ワクワクしてきたぞ」
「なんで?」
「ヤマト1974に新事実続々だ。ヤマト2199の新設定など霞んでしまう」
「つまり、とっくにご存じだったはずのヤマト1974に新事実だからだね」
「結局、我々が知るヤマト1974など、氷山の一角」
「我々はまだ全貌を知らないわけだね」