「そういえば、この前、愛し合う若い男女が同じ部屋で寝ていて、女が下着姿で隣のベッドにいるのに、間違いが起こらないどころか、ドキドキすらしていないアニメを見たよ」
「あまりにも不自然だね」
「でも分かった。この場合、実は女は抱き枕なんだよ。単なるモノ。そこに置いてあるだけ。何か喋っているような気がするのは、ただの妄想。相手の心に切り込むようなことは言わない」
「そういう世界観が一般化した時代ってことだね」
「そうだ。そんな時代に宇宙戦艦ヤマトという作品がそもそも切り込めるのか」
「抱き枕と大差ない女性キャラを増やしたって、それだけでは切り込めないわけだね」
「しかし、本物の女は出せない。そんなものを出したら、全ての人間が同格であるフラットな世界観が嘘であることが暴露されてしまうからだ」
「本来なら、永遠に男は女に勝てないわけだね」
オマケよ永遠に §
「永遠に男は女に勝てない」
「つまり、【永遠に】でアルフォンは森雪に勝てないわけだね。森雪にメロメロ」
「古代もサーシャに勝てないよ。サーシャにメロメロ」
「永遠にリメイクしたらどうなるんだよ」
「森雪はアルフォンの抱き枕。サーシャは古代の抱き枕になり、ただの抱き枕争奪戦になるのだろう」
「ひ~」
「まあ、そもそも自分の意志を見せる機会がなかったサーダは抱き枕も同じだったという批判はあり得るだろうが、出番が少ないサブキャラに言ってもしょうがないな」
オマケ §
「イスカンダルの人たちはどこへ」
「ここで」
「全員お墓の中に? ならスターシャさん、あなたはいったい」
「抱き枕です」
オマケ2 §
「原田衛生士意見具申。今回は水着回にしたら良いと思います。馬鹿な男どもを騙して視聴率が取れます」
「よし。女子は全員水着着用の上、海に入れ」
「そ、それは勘弁して下さい」
「ん? 水着は良くても海には入れないというのか?」
「我々抱き枕は水を含むと沈んでしまいます!」
「こちら第3艦橋、メルダと山本がどこまでも沈んでいきます」
「なんてこった!」
「篠さんも浮かんできませせん」
「あいつも腐女子向け抱き枕だったのか」
オマケ3 §
「とうとう大ガミラスも2人だけになったな。ん、どうしたタラン。返事をしないか」
「(返事がない)」
「しょせんは、操り人形か」
「(抱き枕です)」
オマケよヤマトは帰ってきた §
「雪が生き返った! 奇跡だ!」
「あら、私は抱き枕よ。抱き枕は死なないの」
「なんてこった!」
オマケの負け §
「西暦2200年ヤマト生還」
「戦死者と生還者の人数の計算が合いません」
「抱き枕は生死に関係ないから人数から除外してある」
さらばオマケ §
「コスモタイガー抱き枕隊。発進」
「単に足りない操縦者の代わりに抱き枕を載せた無人機ってことですけどね」
「艦長、三座タイプには抱き枕を3つ載せるんですか?」
「当然だ」
さらばオマケ2 §
「生き残ったのは土方指令だけですか?」
「ああ。最初から部下は全員抱き枕だ。生きているのは戦う前から私だけだ」
オマケよ永遠に §
「おや、大統領専用機が発進するときに落としたと見える。良い抱き枕が手に入った。ラッキー」
「アルフォン少尉ばかりずるい」
「だったら、おまえらも抱き枕を探せ。大統領の邸宅ならきっと豪勢な抱き枕が隠されているぞ」
オマケよ永遠に2 §
「見て見て、私よ、サーシャよ」
「生憎ここは宇宙戦艦ヤマトでな。誰が持ちこんだか知らないが、イデオンの抱き枕の居場所はないぞ」
「カーシャじゃなくて、サーシャです!」
「そうか。兄さんの忘れ形見の抱き枕を真田さんが持ちこんだのか」
「だいておじさま」
「いいとも」
「(はぐはぐ)」
オマケ完結編 §
「弱き女子供など不要」
「抱き枕は重量制限でウルクに乗らないってことですね」