「お気楽なラブコメ巻みたいではあるが、意外と深刻でもある」
「なんで深刻なの?」
「結局、世界の運命よりも【私は何者か】という部分の方が重い。特定の個々人としてはね。そして、その問題は九郎丸で最大になる」
「男か女かすら曖昧だってことだね」
「女殺しの家系の末裔としては、九郎丸の中の【女】すら刺激してしまう」
オマケ §
「いつもみんな温泉入ってるのなら【ひなた荘】と改名するがよろしい」
「それは違うから」
「世田谷区の瀬田隧道の入口を見に行くときは、【瀬田さんに会いに行く】と言っているぞ」
「言ってないだろ」
オマケのオマケ §
「最近、思うのだがね。種としての人類はもう終りではないかと」
「なぜだい?」
「子孫を作らずどんどんみんなアホになって行くばかり。特に日本で顕著。その代わり、技術だけは発展し続けている。おそらく、人類ではない何かが出てきて取って代わられる。それが今の人類の延長線上にあるものか、それとも不連続なものかは分からないがね」
「それで?」
「そうすると、人にあらざる者を描くUQ Holderとか、人とウォーカロンの識別を問題にした森博嗣のWシリーズのような作品こそが、真の意味で時代にマッチしていると言える」
「人にあらざる者は昔から定番ではないのかい?」
「昔からよくあるパターンは超人願望なんだよ。強化された人。それがサイボーグ009であり、デビルマン。それとUQ Holderが違うのは、人間とは違う価値観が重点的に描かれるところ」
「つまり、009もデビルマンもUQを前にしたら古いわけだね」
「もはや時代にそぐわない」
「それが009対デビルマンを見て思うことなのだね」
「いや、これはUQ10の感想だから」