「うっかり見落としていた」
「なんだい?」
「永遠にのスタッフリストに【絵コンテ:白土武、遠藤政治】と書いてある」
「だからどうした」
「このうち白土武さんはヤマト的にも有名人だからそれでいい。ハニーハニーの素敵な冒険の監督さんだ」
「それで?」
「うん、だからね。以下の作品の監督だった人とイコールだったわけだ」
- 山ねずみロッキーチャック
- みつばちマーヤの冒険
- ピコリーノの冒険
- あらいぐまラスカル
「名劇系じゃないか」
「そう。WikiPediaには以下のように書いてあるから、完全に名劇系の人」
1972年、斎藤博と新スタジオ設立。1973年、瑞鷹エンタープライズのアニメ制作部門として(のちに日本アニメーションに改組される)ズイヨー映像に斎藤、高畑勲、宮崎駿らと参加。
「それがなぜヤマトを」
「ノンクレジットだが西崎さんも山ねずみロッキーチャックの企画に関わっていたそうだから、完全に知り合いなんだろう」
「そもそも、西崎さんももともとズイヨー系ってことだね」
「きっと、ヤマトよ永遠にの冴えた部分には、こういう人の影響もあるのだろう」
「それは事実?」
「いや、ただの想像」
オマケIII §
「遠藤政治さんの仕事を調べると、宇宙戦艦ヤマトIII第4話『あの火星を撃て』の絵コンテなんだが」
「それがどうした」
「要するにヤマトが訓練していて土門が弁当配りしている話だ」
「主砲に弁当を置いたら坂巻キャップが撃たせてくれるが結局怒られる話だね」
「そうそう。そこが好き」
「ベテランであることにあぐらをかいて緊張感を無くした坂巻キャップも、俺はやれると思い込んで主砲を気軽に撃った土門もダメダメってことだね」
「でも、どことなくそういう感覚はロッキーチャックとつながっているような気がする」