「突然、とんでもないことに気づいた」
「なんだよ」
「ヤマトよ永遠にで、脱出シャトルに向かう銃撃戦で一人だけ行動が違う男がいる」
「誰だよ」
「この男」
「この男の行動はどうなんだ?」
- 後から登場し、高い場所から狙撃した
- 射撃は森雪に当たった
- 古代達の銃撃戦は、あくまで低い場所にいる敵兵(扉を破って入ってきた敵兵達)との間で行われていた。つまり彼は狙われていない
- 低い場所の敵兵はそれなりに損害を出していて、悠然と倒れた森雪に歩いて行ける状況ではない (高所の敵兵だけは例外)
「つまり、この高い位置から高い位置から狙撃した男がアルフォンだと考えても矛盾はしないわけだね」
「そんな感じだ」
「そうだとすると、何が分かるの?」
- アルフォンは他の兵士とは別の位置にいて、撃ち合いには参加していなかった。つまりヤマト乗組員から撃たれていなかった
- それゆえに、落ち着いて精密な射撃が可能だった
- アルフォンは森雪を狙って撃った。つまり、最初から森雪が欲しかった
- 森雪を殺さないように意識的に撃った
- 彼は古代と雪の別離のラブラブを見ていた。当然古代に嫉妬した (古代は死んだと言って当然)
- 連絡艇が去った後で(危険が去った後で)、森雪を回収に行った
- 回収の時、森雪しか見ていない (森雪を狙っていたのだから当然)
「でもさ。初登場のアルフォンはマントを羽織っているよ」
「そうだ。でも、狙撃した男は降下用のバックパックを背負っていたのだ。降下が完了した時点でバックパックを降ろしてマントを羽織ってもおかしくない」
「君の考えは?」
「正面から見たカットはあるのだが、黒いシルエットになっていて相手が誰かよく分からない。明確に見える手段があればいいなあ」